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抹茶はいつ入るのか――「薩州 赤兎馬 抹茶使用」をつくる二つの酒質


KANPAI Makers’ Choices No.05
「抹茶使用」と書かれた酒を見たとき、どのような造り方を思い浮かべるだろうか。完成した焼酎に抹茶を混ぜ、色や香りを加える。そう考える人もいるかもしれない。
しかし、濵田酒造の公式資料に書かれている工程は異なる。まず、鹿児島県産の抹茶と緑茶を発酵の原料として使う。茶を使って造った酒質を、本格芋焼酎「薩州 赤兎馬」の酒質とブレンドする。酒質とは、香りや味わいなど、その酒が持つ性格のことである。
公式資料には、完成した焼酎に抹茶を直接加える工程は書かれていない。商品情報に記載されている原材料は、鹿児島県産さつまいも、国産米の米麹、鹿児島県産抹茶、鹿児島県産緑茶である。商品は本格焼酎に分類されている。
抹茶と緑茶は発酵に使われ、その後、発酵後のもろみが蒸留される。最後に二つの酒質を合わせる。この順序を一つずつ見ていこう。
本格焼酎には茶も使える
本格焼酎は、米、麦、さつまいもだけで造られるとは限らない。
国税庁の解説によると、本格焼酎には米やいも、麹、水のほかに、指定された品目を使える場合がある。この「指定物品」とは、本格焼酎の原料として使用が認められている品目のことである。抹茶と緑茶も、その中に含まれている。
ただし、指定物品の合計重量は、穀類(米や麦など)やいも類、麹の合計重量を超えてはならない。茶を使うだけで本格焼酎になるという意味ではない。国税庁の説明から分かるのは、条件を満たせば、抹茶と緑茶を発酵原料として使えるということまでである。本品が本格焼酎であることは、公式商品情報の表示から確認できる。
濵田酒造は、抹茶と緑茶の特徴に合わせて、使う量と入れる時期を調整したと説明している。つまり、少なくとも公式資料に書かれた工程では、茶は発酵の段階から使われる原料である。
抹茶と煎茶を別々に考える
商品名にあるのは「抹茶」だが、原材料には抹茶と緑茶の二つが記載されている。公式発表では、この緑茶について、煎茶であると説明している。
濵田酒造は完成品について、抹茶による甘みとほろ苦さ、味わいの厚みがあり、煎茶の爽やかな香りも加わると説明している。どちらも鹿児島県産の茶だが、同じものとして扱ってはいない。それぞれの特徴を見たうえで、使う量と入れる時期を変えている。
一方、詳しい条件は公開されていない。抹茶と煎茶を具体的にいつ、どれだけ入れるのかは分からない。二つを同じ「もろみ」に入れるのか、別々に発酵させるのかも不明である。もろみとは、原料、水、麹などを混ぜて発酵させているものを指す。
公開情報から確認できるのは、二種類の茶それぞれの特徴に合わせて、量と時期を選んだことまでである。分からない部分を想像で埋めると、事実とは違う説明になってしまう。
発酵の後に蒸留する
本品の造り方を理解するには、発酵の次に蒸留があるという順序を押さえる必要がある。
酒類総合研究所の解説によると、蒸留では酒やもろみを温める。アルコールや香りの成分をいったん気体にし、冷やして再び液体に戻す。完成した焼酎に抹茶を混ぜる方法とは、造り方が違う。
濵田酒造の開発資料には、いもと米麹の香りや味わいとのバランスを取りながら、抹茶の特徴を引き出すために低温蒸留を行うとある。一方、公式商品情報には、蒸留方法として「常圧蒸留」と「減圧蒸留」の両方が記載されている。
常圧蒸留は通常の気圧で行う。減圧蒸留は装置内の圧力を下げることで、常圧蒸留より低い温度で行える。ただし、どの酒質にどちらの方法を使うのかは公開されていない。そのため、本品のすべての蒸留を「低温蒸留」とまとめて説明することはできない。
二つの酒質をブレンドする
茶を使った酒質だけでは、本品は完成しない。
濵田酒造の公式発表によると、従来の「薩州 赤兎馬」の酒質と、鹿児島県産の抹茶・緑茶を使った酒質をブレンドしている。完成品については、「薩州 赤兎馬」の軽やかで果実を思わせる香りに、抹茶の甘みとほろ苦さ、煎茶の爽やかな香りが合わさると説明している。
ただし、二つの酒質をどの割合で混ぜるのかは公表されていない。ブレンドを決めるときに、何を基準に評価するのかも不明である。公開情報から分かるのは、茶を用いた発酵、蒸留、ブレンドの各工程で、造り手が判断していることまでである。
「薩州 赤兎馬」は2001年に誕生した。濵田酒造は、その出発点に「今までにない革新的な焼酎を生み出したい」という考えがあったと記している。その後、使うさつまいもの品種やアルコール度数、貯蔵方法などを変えた商品が加わった。2025年発売の本品では、鹿児島の芋焼酎造りに、同じ鹿児島県産の茶を発酵原料として取り入れている。
No.05が記録する「茶を入れる順序」
No.01では、七賢「白心」について、米を精米歩合27%まで磨き、氷点下5度で一年待つという選択を記録した。No.02では、羽根屋「煌火」について、造る季節を広げながら、中汲みで使う部分を絞るという選択を記録した。No.03では、白金酒造「白金乃露」について、芋の状態を一本ずつ見分け、二次仕込みへ持ち込まない部分を決めるという選択を記録した。No.04では、平和酒造「紀土 純米吟醸 カラクチキッド」について、麹米と掛米を分け、二つの精米歩合を設定するという選択を記録した。
No.05で「薩州 赤兎馬 抹茶使用」について記録するのは、抹茶と緑茶を酒造りのどの段階で使うかという選択である。二種類の茶を発酵原料として使い、発酵後のもろみを蒸留する。最後に、茶を使って造った酒質と「薩州 赤兎馬」の酒質をブレンドする。
商品名だけを見れば、「芋焼酎に抹茶を加えたもの」と受け取る人もいるだろう。しかし実際には、茶の投入量と時期を決め、茶を用いて発酵させたもろみを蒸留し、得られた酒質をもう一つの酒質と合わせる工程がある。
大切なのは、何を使うかだけではない。いつ入れるのか。その後にどの工程を通すのか。最後に何と合わせるのか。「抹茶使用」という短い表示の裏には、こうした順序の選択がある。
This article is intended solely to provide factual and cultural information about Hamada Shuzo and Sasshu Sekitoba Matcha, including its production design. It does not aim to promote or encourage the purchase or consumption of alcohol. It is intended for readers aged 20 and over.
บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อให้ข้อมูลเชิงข้อเท็จจริงและวัฒนธรรมเกี่ยวกับ Hamada Shuzo และ Sasshu Sekitoba Matcha รวมถึงแนวคิดด้านการผลิตเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ บทความนี้จัดทำขึ้นสำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป
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