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ジンは何で割るかで読み方が変わる|トニック、ソーダ、ソニック

米国のある酒類専門誌が、ジントニック(G&T)に向くジンを七つの部門に分けて選んだ。総合、柑橘系、塩気のあるタイプといった部門である。点数を見ると、「総合」に選ばれたジンは七本の中で最高点ではない。部門の分け方からは、点数だけではない比較の軸が見えてくる。

同誌のスピリッツ評価担当者の指摘で目を引くのは、ジンではなく割り材の話である。柚子やエルダーフラワーを加えたもの、特定のジンに合わせて作られたものなど、トニックウォーター側では新しい製品が増えている。一方で、G&Tのために造られたジンは知らないという。材料が二つしかない飲み物でも、変化は割り材の側で起きている。

割り材がもたらす三つのもの

割り材がジンにもたらすものは、希釈、苦味、甘味の三つに整理できる。一般的なトニックウォーターは、キナの樹皮に由来するキニーネの苦味と甘味がある炭酸飲料で、甘味料や香りの構成は製品によって異なる。トニックで割ると、この三つがすべて加わる。無糖の炭酸水(ソーダ)がもたらすのは、三つのうち希釈だけである。炭酸はどちらにも含まれるため、両者を大きく分けるのは苦味と甘味の有無になる。同じように薄めても、トニックでは割り材の側から苦味と甘味の輪郭が加わり、ソーダではジンにもともとある香味がそのまま広がる。

同誌はこの中間の形にも触れている。ジンをソーダとトニックの両方で割る「ソニック」であり、日本で生まれたG&Tの変形として紹介されている。トニックだけで割る場合と比べ、トニックとソーダを合わせた割り材の総量が同じなら、ソーダに置き換えた分だけ、割り材に由来する甘味と苦味は控えめになる。同誌がソニックの部門に選んだのは、米と芋から蒸留したジンだった。

同誌によれば、柑橘の香り、松を思わせるジュニパーの香り、ハーブの香りが立つジンなら、多くはトニックとよく合う。避けたいのは樽熟成のジンをトニックで割ることだという。つまり、トニックと合うジンの幅は広い。どのジンを選ぶかと同じくらい、何で割るかも比較の軸になる。

BGが扱うジンを、割り材から読む

ここからは、BGが扱うジン六本を、商品ページに記した提供例と、割り材が加えるもの(苦味と甘味の有無、トニックの種類)から並べてみる。

まず、苦味も甘味も足さない割り方が中心の二本である。香川県の西野金陵の「YUNAGI Japanese Gin」は、讃岐の酒米で造った本格米焼酎を土台に、瀬戸内産オリーブや柚子、文旦など十種のボタニカル(香りづけの植物)を重ねる。蔵元が基本の飲み方として示すのは、たっぷりの氷を使った、ジン1:炭酸水4のソーダ割りだ。提供例には、すだちを使ったジントニックもある。

鹿児島県の濱田酒造の「SASSHU Gin」は本格芋焼酎が土台で、柑橘類のサワーポメロの香りを、蒸気を使うヴェイパーインフュージョンで抽出している。商品ページではソーダ割りやお湯割りを紹介しており、トニックは挙げていない。お湯割りは焼酎で一般的な飲み方で、芋焼酎を土台とするジンにも、焼酎らしい飲み方が提案されている。

次の二本は、商品ページではジントニックの例に、香りの主張が控えめなトニック(ニュートラルなトニック)を挙げている。北海道のニセコ蒸溜所の「NISEKO ohoro GIN STANDARD」は、ニセコ町産のヤチヤナギ(湿地に自生する低木)とニホンハッカを含む十三種のボタニカルで造る、アルコール度数47%のクラシックジンである。ジントニックの例には、ニュートラルなトニックなら柑橘やハッカ、ヤチヤナギの香りを隠さないと記した。

フランス・ロワール地方のソミュールにあるコンビエ蒸留所(Combier)の「MERIDOR London Dry Gin」は、バラの花びらとエルダーフラワーを含む八種のボタニカルを一度に蒸留したジンで、糖分は0 g/Lと公表されている。その値のとおりなら、ジントニックにしたときの糖分は主にトニックに由来する。こちらもニュートラルなトニックを合わせる例で、クラシックなドライの芯の上に花の香りが残ると記した。

残る二本は花や果実の香りを前に出すジンで、商品ページではどちらもトニックを使った例を挙げている。広島県の桜尾蒸留所の「SAKURAO GIN WHITE HERBS」は、同蒸留所のジンを土台に、白バラ、エルダーフラワー、ラベンダーなど七種のボタニカルを加え、アルコール度数47%に仕上げている。最初の提供例はジントニックで、白バラやエルダーフラワー、柑橘の香りがトニックの中でも残ると記している。

奈良県産のいちご三品種を浸漬した「AWAYUKI Strawberry Gin」は、いちごの香りがありながら、味わいは辛口に仕上がったジンだ。こちらはエルダーフラワーの香りをつけたトニックを、控えめな量で合わせる例を記した。トニックの量を抑え、いちごの香りを覆わないようにするという考え方である。

比べる軸は、割り材の側にもある

ここで取り上げた提供例に着目すると、六本は三つのまとまりとして整理できる。焼酎を土台にした二本では、ソーダやお湯といった、苦味も甘味も足さない割り方が中心だ。ジュニパーを軸にしたクラシックな二本では、トニックの中でもニュートラルなものが挙がっている。花や果実の香りを前に出す二本ではトニックを使った例があり、AWAYUKIの例では、エルダーフラワーの香りをつけたトニックの量まで抑えている。提供例だけで造り手の設計意図までは言い切れない。それでも、原料や製法に加えて割り材にも目を向けると、「どのジンが一番か」とは別に、「何を加えると何が残るか」という比べ方ができる。同じジンでも、割り材から見直すと見え方が変わる。


This article is intended solely to provide information on the ingredients, production methods and mixer characteristics of gin, including YUNAGI Japanese Gin, SASSHU Gin, NISEKO ohoro GIN STANDARD, MERIDOR London Dry Gin, SAKURAO GIN WHITE HERBS and AWAYUKI Strawberry Gin, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับวัตถุดิบ กระบวนการผลิต และลักษณะของมิกเซอร์ที่ใช้ผสมกับจิน ได้แก่ YUNAGI Japanese Gin, SASSHU Gin, NISEKO ohoro GIN STANDARD, MERIDOR London Dry Gin, SAKURAO GIN WHITE HERBS และ AWAYUKI Strawberry Gin เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ


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