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FRENCH LIQUEUR & SPIRITS

日本のジンは一つの香りではない――「ジャパニーズ」の中身を読み分ける

透明なジンと日本のボタニカルを比較する成人バーテンダーを描いたシネマティックな絵画風ポートレート

産地、もとになるアルコール、水、ボタニカル、蒸留方法から、日本のジンの違いを読む。

2026年4月、海外の酒類業界メディアは、世界のジン市場が勢いを失うなか、日本のジンが伸びていると報じた。記事では、Ukiyoを展開する会社の責任者が、日本のジンは将来「バックバーの定番になる」と予測している。

バックバーとは、バーカウンターの後ろにあるボトル棚のことだ。そこに長く置かれるには、見た目の新しさだけでは足りない。カクテルの中で役割を果たし、その造り方を説明できるだけの明確な特徴が必要になる。

ただし、これは一社の予測であり、日本のジン全体の将来が決まったという意味ではない。むしろ考えたいのは、「日本のジン」の日本らしさが、何によって生まれるのかという点である。

日本の植物を使えば、同じ味になるのか

ジンの香りづけに使う果皮、種、根、葉などの植物由来の素材を、ボタニカルという。柚子、山椒、桜、茶は、日本のジンの材料としてよく挙げられる。しかし、同じ材料を使っても、同じ味になるわけではない。

大切なのは材料名だけではない。どこで育ったものか、いつ収穫したか、何と一緒に蒸留したかによって香りは変わる。もとになるアルコールや水も仕上がりに関わる。「柚子入り」や「桜入り」という言葉だけでは、製法全体までは分からない。

季の美は、京都の素材と造り方を結び付ける

京都蒸溜所の季の美は、米から造るアルコールを使い、主に京都産のボタニカルを選んでいる。11種類の材料を、ベース、柑橘、茶、ハーブ、スパイス、花や果実という六つの組に分け、それぞれを別に蒸留する。その後、六つの蒸留液を合わせ、伏見の水を加えて仕上げる。

ここでの日本らしさは、柚子や山椒という材料名だけにない。京都産を中心とする材料を、香りの役割ごとに分けて蒸留し、最後に調和させるという工程まで含まれている。

ROKUは、材料の旬を工程に入れる

サントリーのROKUは、桜の花と葉、柚子、煎茶、玉露、山椒という六つの日本産ボタニカルに、八つの伝統的なジンのボタニカルを組み合わせる。公式説明では、六つの材料をそれぞれ旬に収穫し、特徴を残すために別々に蒸留するとしている。

ROKUが示す日本らしさは、材料の種類に加え、「最もよい時期に収穫する」という考え方にある。季節を飾りとして語るのではなく、収穫や蒸留の工程に組み込んでいる。

ohoroは、土地の素材を骨格の中に置く

Bacchus Globalがタイで取り扱う「NISEKO ohoro GIN STANDARD」は、北海道ニセコ町の蒸留所で造られる。公式情報では、国内製造の醸造アルコール、ニセコアンヌプリの軟水、ニセコ町産のヤチヤナギとニホンハッカを使う。そこに、ジュニパーなどの基本的なジンのボタニカルと、レモン、オレンジ、柚子、ライム、グレープフルーツを組み合わせている。

ohoroでは、土地の素材だけが前に出るわけではない。ジュニパーを中心とするクラシックなジンの骨格に、ヤチヤナギの木質や樹脂を思わせる香りと、ニホンハッカの涼しい香りを重ねる。伝統的なジンの骨格を保ちながら、ニセコの水と植物を生かしている。

名前ではなく、中身を比べる

「ジャパニーズジン」を一つの味として説明すると、作り手の違いが見えにくくなる。季の美は京都の素材と分離蒸留、ROKUは旬の収穫、ohoroはニセコの水と地域の植物を、それぞれの特徴としている。三つのジンは、別の方法で土地を酒に結び付けている。

比べるときは、蒸留した場所、もとになるアルコール、水、ボタニカルの産地、蒸留方法を項目ごとに見る。その情報を味と結び付ければ、柑橘が中心なのか、茶の香りが残るのか、土地のハーブが余韻をつくるのかを具体的に話せる。

日本のジンが定番になるかどうかは、記事の見出しだけでは決まらない。長く使われる一本になるために必要なのは、「日本風」という広い言葉でくくることではなく、どこで、何を使い、どう造ったかを確かめることだ。日本のジンは一つの香りではない。その違いを説明できることが、カテゴリーの強さになる。

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This article is intended solely to explain the production, ingredients, and cultural context of Japanese gin, and does not aim to promote or encourage alcohol consumption.

บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่ออธิบายกระบวนการผลิต วัตถุดิบ และบริบททางวัฒนธรรมของจินญี่ปุ่นเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือสนับสนุนการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ

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