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桜尾蒸留所が造る4つのジンは、何が違うのか

銅製の蒸留器と柑橘、香草、ジュニパーを描いた編集イラスト

広島の柑橘を重ねる。県内産の素材だけで組み立てる。宮島の海辺に育つ植物を中心に据える。花を思わせる香りを加える。これらは別々の蒸留所の話ではない。いずれもBacchus Globalが紹介する桜尾蒸留所のジンであり、違いは造り手がどの素材を選び、どう組み合わせたかにある。

同じ「桜尾のジン」でも、使う素材の数だけを比べると肝心な違いが見えない。何を共通の土台にし、何を変えたのか。4つの製品をこの観点からたどってみたい。

土台となるのは、柑橘とジンの骨格

「SAKURAO GIN ORIGINAL」は14種類の香味素材を使う。そのうち9種類は広島県産で、グリーンレモン、ネーブル、夏ミカン、川根柚子、橙という5種類の柑橘も含まれる。残る5種類には、ジンの基本となるジュニパーベリーやコリアンダーシードなど、海外産の素材を用いる。

「広島のジン」という名前から、香味素材がすべて広島県産だと受け取る必要はない。ORIGINALでは、地元の柑橘やヒノキ、緑茶などを、伝統的なジンの香りを支える素材と組み合わせている。広島の素材を前に置きながら、ジュニパーの骨格も残す設計だ。

蒸留所は銅製の蒸留器で、素材をアルコールに浸す方法と、アルコールの蒸気を香味素材に通す方法を組み合わせる。素材ごとに適した方法で香りを取り出すためである。素材の名前だけでは香りを説明しきれないのは、その組み合わせに加えて、抽出方法も仕上がりに関わるからだ。

LIMITEDは、素材の産地という条件を変える

「SAKURAO GIN LIMITED」では、17種類すべての香味素材を広島県産にそろえる。ORIGINALにも使う9種類に加え、県内産のジュニパー、桜、クロモジ、木の芽、青紫蘇などを選んだ。廿日市市の地御前で採れる牡蠣の殻や本わさびも、製造元が挙げる素材に含まれる。

ここで変わるのは、単に素材の数ではない。ORIGINALでは海外産だったジュニパーも、LIMITEDでは地元産を使う。ジンらしい香りの中心となる素材まで、広島県産にそろえたのである。牡蠣殻や本わさびも、海と山の素材を一つのジンに組み合わせる選択だ。

「LIMITED」という名称を、ORIGINALの上位版という意味に受け取る必要はない。2本を分ける明確な条件は、香味素材の産地と構成にある。

HAMAGOUは、ハマゴウを軸に年ごとの違いを見る

「SAKURAO GIN HAMAGOU」の中心は、宮島の海辺に自生するハマゴウだ。製造元によると、古くからお香に使われてきた植物で、清涼感のある草木の香りが特徴だという。蒸留所はこれを軸に、ほかの素材を組み合わせている。

HAMAGOUには年ごとのエディションがあり、2026年には第9弾が発表された。製造元は過去のエディションについて、それぞれの香りの違いも紹介している。同じ商品名でも、毎年同じ配合・同じ香りだと決めつけないほうがよい。ここでは「どの植物を主役にするか」に加えて、「どの年のエディションか」も製品を理解する手がかりになる。

WHITE HERBSは、既存の設計に花を重ねる

「SAKURAO GIN WHITE HERBS」は2023年、蒸留所の5周年を機に発表された。製造元はORIGINALを基に、レモンリーフ、ホワイトローズ、バニラ、エルダーフラワーなど、花束を思わせる7種類の素材を加えたと説明する。

この「7種類」は、ジン全体の素材数ではなく、ORIGINALに加える素材の数を指す。柑橘を中心に組み立てた土台を残しながら、花や葉の香りへ焦点を移した製品である。同じ蒸留所が新しい製品を造る方法には、産地を変えることや、一つの植物を主役にすることのほかに、もとの設計へ別の香りを加える道もある。

ORIGINALは広島の柑橘とジンの基本素材を組み合わせ、LIMITEDは香味素材をすべて広島県産にそろえた。HAMAGOUではハマゴウを主役に年ごとの違いを生み、WHITE HERBSではORIGINALを基に花を思わせる香りを加えた。単に「柑橘系」「花の香り」と仕分けるより、どこを変えた結果としてその香りが生まれたのかをたどるほうが、桜尾の4本の違いを正確に伝えられる。


This article explains the botanical choices and production methods behind four Japanese gins for educational purposes. It does not promote the purchase or consumption of alcohol. Intended for readers aged 20 and over.

บทความนี้อธิบายการเลือกวัตถุดิบให้กลิ่นและวิธีผลิตจินญี่ปุ่นสี่แบบเพื่อให้ความรู้ มิได้มีเจตนาส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป

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