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紀土 無量山 純米吟醸が、フランスの審査で5回続けて金賞を獲得した──Kura Master 2026とIWC 2020世界一の記録

紀土 無量山 純米吟醸が、フランスの審査で5回続けて金賞を獲得した──Kura Master 2026とIWC 2020世界一の記録
フランスで毎年開催される日本酒の国際品評会、Kura Master。2026年度の審査において、紀土 無量山 純米吟醸(平和酒造/和歌山県)が「純米大吟醸酒(36-50%)部門」の金賞を獲得した。
特筆すべきは連続性である。同銘柄は2018年・2020年・2022年・2024年・2026年と、出品した5回すべてで連続してKura Masterの金賞を獲得している。フランスのソムリエ、ミシュラン星付き店のシェフ、五つ星ホテルのF&B関係者から成る審査団によるブラインド審査の評価が、ひとつの銘柄に対して、独立した審査で5度にわたって重なったことになる。
2020年、1,401銘柄の頂点に
紀土 無量山が世界の評価を集めてきた背景には、Kura Masterでの受賞以前から続く流れがある。
決定的だったのは2020年。International Wine Challenge(IWC)SAKE部門で、出品1,401銘柄の頂点に立つ「チャンピオン・サケ」を受賞した。同年、純米吟醸部門のトロフィーも併せて獲得した。さらに平和酒造は、蔵そのものに与えられる「サケ・ブリュワリー・オブ・ザ・イヤー」を2019年・2020年と2年連続で受賞している。
世界一の銘柄と世界一の蔵という評価を同じ年に得ることは、SAKE部門の歴史を見渡しても、まれな出来事である。
「純米吟醸」という選択
紀土 無量山 純米吟醸の精米歩合は50%。制度上は「純米大吟醸」を名乗れる精米歩合である。それをあえて「純米吟醸」として世に出している点に、平和酒造の設計思想が表れている。
繊細さを追う大吟醸の方向性と、味わいの幅を重んじる吟醸の方向性。両者を一本の酒の中に統合し、「日本一美味しい日本酒」をテーマに掲げるのが、紀土の最高峰シリーズ「無量山」である。原料は兵庫県特A地区産の山田錦。仕込み水は世界遺産・高野山を源流とする伏流水で、極めて柔らかな軟水である。この軟水が発酵をゆるやかに進め、絹のようなテクスチャーを生むとされる。
寺院から始まった蔵
平和酒造は1928年(昭和3年)、和歌山県海南市で創業した。蔵のルーツは江戸時代から続く寺院「無量山超願寺」にあり、最高峰シリーズの名「無量山」は、この山号を冠したものである。
社名の「平和」は、第二次世界大戦後、「平和な時代に酒を醸せる喜び」を込めた言葉として、4代目当主の山本典正氏に受け継がれている。ブランド名の「紀土(KID)」は紀州の風土を意味すると同時に、英語の kid(子ども、次世代を想起させる語)にも掛かっている。次世代の日本酒の標準を提示するという志が、この一語に込められている。
5回続いた評価が告げるもの
ひとつの蔵、ひとつの銘柄が、フランスの審査の場で5回続けて同じレベルの評価を受ける。それは偶然ではなく、設計と造りの一貫性が、客観的な基準で繰り返し確かめられたということに他ならない。
高野山の水、特A山田錦、寺院に由来する歴史、そして「あえて純米吟醸として出す」という設計思想。これらが交わる地点で、紀土 無量山 純米吟醸という一本は、いま静かに、しかし揺るぎない存在感を放っている。海外のソムリエやシェフがこの酒を語る機会も、ここ数年で確実に増えてきた。バンコクのガストロノミーシーンでも、こうした「設計の一貫性」を備えた酒を受け止める成熟が見えはじめている今、5回連続金賞という記録は、ひとつの指標として位置づけられるはずである。
This article is intended solely to explore the brewing philosophy and cultural heritage of Heiwa Shuzo and the KID Muryozan Junmai Ginjo brand, as reflected in the Kura Master 2026 and IWC 2020 award records, and is not intended to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับปรัชญาการผลิตและมรดกทางวัฒนธรรมของ Heiwa Shuzo และแบรนด์ KID Muryozan Junmai Ginjo ที่สะท้อนในผลรางวัล Kura Master 2026 และ IWC 2020 เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ
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