Blog
ジンと土地のつながりは、どこを見れば分かる?――ohoro GIN Standardを4つの情報で読む


ジンと土地のつながりは、どこを見れば分かる?――ohoro GIN Standardを4つの情報で読む
連載「和酒の階段(The Sake Staircase)」第8話|第5段:クラフトジン
ohoro GIN Standardの公式情報には、香りや風味を加える13種の植物素材が並んでいる。その中で「北海道ニセコ町産」と書かれているのは、ヤチヤナギとニホンハッカの2種である。
では、残る11種はニセコ町産ではないのだろうか。公式情報は、そこまでは伝えていない。
この違いを読み解くために、今回は「GIN」「Spirits」「国内製造」「北海道ニセコ町産」という4つの情報を順に見ていく。いずれも同じ商品の公式情報にあるが、それぞれが答えている質問は異なる。前回の第7話「日本酒にゆずと海塩を重ねる」に続き、今回はohoro GIN Standardの公式情報を取り上げる。
ここで読むのは、日本のメーカーが日本語と英語で公開している商品情報である。タイでの輸入、物品税、表示上の分類を説明するものではない。
1. 「GIN」は具体的な酒の呼び名
商品名にある「GIN」は、この酒がジンであることを伝える具体的な呼び名である。
2. 「Spirits」はメーカー公式情報の広い分類
メーカーの英語公式ページには「Product: Spirits」、日本語の公式発表には「品目:スピリッツ」と書かれている。この商品については、「GIN」が具体的な種類を、「Spirits/スピリッツ」がメーカーの公開情報における広い分類を示している。二つが同じ商品に書かれていても矛盾しない。
ただし、これは日本のメーカーが公開した商品情報の読み方である。日本側の「品目:スピリッツ」という記載を、そのままタイでの輸入、物品税、表示上の分類と考えることはできない。
3. 「国内製造」の「国内」は日本
日本語の公式発表では、原材料名に「醸造アルコール(国内製造)」とある。英語公式ページでは、同じ情報が「Brewers alcohol (Japan made)」と示されている。この場合の「国内」は日本を指し、タイ国内という意味ではない。醸造アルコールは、このジンの土台となるアルコールである。
この情報から分かるのは、使われた醸造アルコールが日本で造られたことまでだ。その原料となった作物の産地や、日本のどの地域で造られたかは、この情報だけでは分からない。
したがって、「国内製造」を「すべての原料が日本産」「ニセコ産のアルコール」と読むことはできない。書かれている範囲と、書かれていない範囲を分ける必要がある。
4. 「北海道ニセコ町産」は植物の産地
ジンでは、香りや風味を加える植物素材を「ボタニカル」と呼ぶ。
ohoro GIN Standardの公式情報には、13種のボタニカルが記されている。ジュニパーベリーやコリアンダー、レモン、柚子などに加え、ヤチヤナギとニホンハッカが並ぶ。
このうち、「北海道ニセコ町産」と産地まで明記されているのが、ヤチヤナギとニホンハッカの2種である。2026年の公式発表でも、二つはニセコ町産の素材と説明されている。
ただし、これは残る11種がニセコ町産ではないという意味ではない。今回確認した公式情報には、残る11種の産地が書かれていないのである。確認できるのは、「13種のうち、2種がニセコ町産と明記されている」というところまでだ。
植物のほかにも、ニセコは現れる
このジンとニセコを結ぶ情報は、二つのボタニカルだけではない。
公式説明には、ニセコアンヌプリの伏流水を使っていることも記されている。伏流水とは、地表の水が地中にしみ込み、砂や小石の層などを通って流れる水のことである。
また、製造者は八海醸造グループの株式会社ニセコ蒸溜所であり、北海道ニセコ町で製造を行っている。地元産と明記された植物だけを数えると、水と製造地という大切な情報を見落としてしまう。
4つの情報を分けて読む
ohoro GIN Standardの公式情報は、次のように整理できる。
- GIN:この酒の具体的な呼び名
- Spirits:日本のメーカー公式情報にある広い分類
- 醸造アルコール(国内製造):日本で造られた土台のアルコール
- 北海道ニセコ町産:ヤチヤナギとニホンハッカに明記された産地
さらに、伏流水と製造地にもニセコの名がある。同じページに並ぶ言葉でも、呼び名、分類、土台、産地では、伝えている内容が異なる。
「国内」をタイと読み替えたり、日本の公式情報にある分類をそのままタイでの分類と考えたりしない。そのうえで、大きな「GIN」の文字だけでなく、植物名の後ろにある小さな括弧まで読む。そこから、このジンとニセコのつながりが少しずつ見えてくる。
This article provides factual and educational information about ohoro GIN Standard. The terms “Spirits” and “Japan made” follow the terminology used in the Japanese manufacturer’s product information and should not be understood as statements of the product’s classification in Thailand. This article is not intended to advertise alcoholic beverages or encourage alcohol consumption. It is intended for readers aged 20 and over.
บทความนี้ให้ข้อมูลเชิงข้อเท็จจริงและความรู้เกี่ยวกับ ohoro GIN Standard คำว่า “Spirits” และ “Japan made” ยึดตามถ้อยคำที่ใช้ในข้อมูลผลิตภัณฑ์ของผู้ผลิตญี่ปุ่น และไม่ควรตีความว่าเป็นการระบุการจัดประเภทผลิตภัณฑ์ในประเทศไทย บทความนี้ไม่มีวัตถุประสงค์เพื่อโฆษณาสุราหรือส่งเสริมการบริโภค เนื้อหานี้จัดทำสำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป
Related Articles
“Why Japanese Gin Alone Is Staying Afloat While the Global Gin Market Sinks” / “Terroir in a Bottle” / “The Logic of Subtraction” / “The Logic of the Seto Inland Sea”
Related Product(s)
“NISEKO OHORO GIN STANDARD” / “UMENOYADO GIN” / “SAKURAO JAPANESE CRAFT DRY GIN ORIGINAL”
Discover the culture behind every bottle
We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.
เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น