
思凛
磨き抜いた山田錦に、北海道産ミズナラの気配を静かにまとわせる。果実と木香が凛と響き合う純米大吟醸。

ミズナラの気配を、凛とまとわせる
思凛は、兵庫県産山田錦を18%まで磨いた純米大吟醸に、北海道産ミズナラの気配を繊細に重ねた一本です。
ミディアムトーストした新樽と古樽を使い分け、杜氏が香りを見極めながら短期間貯蔵。樽香を前面に押し出すのではなく、果実味と米の質感へ静かな陰影を添えます。
果実と木香、絹のような余韻

みずみずしい果実や植物を思わせる香りに、トーストや煙のようなミズナラのニュアンス。空気に触れると、クリーミーな表情がゆっくりと現れます。
口当たりはなめらかで、生き生きとした酸が全体を引き締めます。余韻にはアーモンドを思わせるほのかな苦みが残り、静かな奥行きをつくります。
5〜10℃を目安に、白ワイングラスで。
山形・鶴岡、奥羽自慢とともに
思凛を醸す奥羽自慢は、1724年に山形県鶴岡市で創業しました。酒造りの休止を経て2012年に再び歩み始め、蔵の歴史を受け継ぎながら新たな表現を磨いています。
高精白の山田錦とミズナラ樽という異なる要素を、過度に飾らず一つの調和へ。蔵の再生と探究の姿勢が、思凛の凛とした輪郭を支えます。
この銘柄で確認できた国際評価
Kura Masterの公式記録で、当該商品名と一致する受賞のみを掲載しています。別銘柄・別仕様は含めていません。
焦がした香りと、なめらかな質感に寄り添う
蔵元が示す食との相性は、オーブンで焼いた肉・野菜料理と、バターやかぼちゃのようにやさしい甘みとなめらかな質感を持つ料理の2点です。ここでは、確認できている香りと味の構造から、相性の方向をさらに四つ挙げます。手がかりは三つ。ミズナラ樽由来のトーストと燻すような香りが、炭火や直火の香ばしさと同じ方向にあること。生き生きとした酸が、クリーミーな質感の料理を軽やかに支えること。そして余韻に残るアーモンドを思わせるほのかな苦みが、ナッツやローストの香ばしさと重なることです。
フードペアリングの文献では、焦げ目やローストに由来する香ばしい香りが、樽材由来のトースト香・ナッツ香と共鳴しやすいことが整理されています。生き生きとした酸と余韻の軽い苦みは、脂やクリーミーな質感のある料理を引き締める働きを持つとされます。淡白な刺身のように香りの少ない料理では、樽の香ばしさが前に出すぎることがあるため、火を入れた料理や香ばしさのある料理との組み合わせを中心に挙げています。
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