
現外
1995年、震災を越えて残された原酒。神戸の蔵で30年に及ぶ時を重ね、琥珀の深みへと磨かれたヴィンテージ日本酒。

1995年から、時だけができる仕事
1995年、阪神・淡路大震災で設備が損壊する中、沢の鶴は残ったタンクの酒母を搾り、原酒として保管しました。通常は酒になる前段階の酒母を搾るという、当時の事情から生まれた一本です。
その原酒は神戸の蔵内で長い熟成を重ねました。再現を目指した製法ではなく、1995年の原酒にだけ許された時間の軌跡。「現実の外、人智を超える熟成の可能性」という名が、その来歴を静かに伝えます。
琥珀、カラメル、東洋のスパイス

深い琥珀色。カラメルやビターチョコレート、凝縮したドライフルーツに、シナモンやクローブを思わせる香りが複雑に重なります。
乳酸由来の甘酸っぱさは、長い時間を経て角の取れた輪郭へ。シルクのような口当たりに旨味とほのかな苦みが溶け合い、ミネラルを思わせる長い余韻へ続きます。
兵庫・神戸、沢の鶴とともに
現外を育てたのは、灘・神戸で酒造りを続ける沢の鶴です。1995年の震災で大きな被害を受けながら、蔵の再建と酒造りを進める傍ら、残された原酒を蔵内で守り続けました。
現外が映すのは、意図して再現できる技法だけではありません。災害の記憶に敬意を払いながら、残された酒と向き合い続けた蔵の時間が、その奥行きを支えています。
この銘柄で確認できた国際評価
Kura Masterの公式記録で、当該商品名と一致する受賞のみを掲載しています。別銘柄・別仕様は含めていません。
琥珀色の熟成香と、東洋のスパイスの先に
ブランドのテイスティング資料では、アジアン・ガストロノミーの強いスパイス料理との相性が示されています。ここでは、BG商品ページで確認できている香りと味の構造——カラメル、ビターチョコレート、凝縮したドライフルーツ、シナモンとクローブが織り重なる香り、時を経て角の取れた乳酸の甘酸っぱさ、そして旨味とわずかな苦みを伴うシルクのような質感、長く続くミネラルの余韻——から、相性の方向を四つ挙げます。
25年以上を常温で熟成させた古酒であり、一般的な日本酒とは異なる骨格を持ちます。ここに挙げた方向は、確認できている香り・味の構造からの読み取りです。
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