
NOGUCHI NAOHIKO Yume Zukuri
5種の酒米・7年分のヴィンテージから選んだ9種の山廃原酒を調合。温度とともに、香味の焦点が移ります。

二人の技が、九つの山廃原酒を一つにする
農口尚彦氏が醸した山廃原酒を、サントリー名誉チーフブレンダーの輿水精一氏が調合。5種の酒米・7年分のヴィンテージから9種を選び、旨味、甘味、酸、熟成香を一つの流れへまとめました。令和6年能登半島地震からの復興支援を目的に生まれ、売上の一部が復興支援義援金として寄付される特別限定酒です。
透明感から燻香へ。温度がひらく多層性

冷酒ではマスカットや乳製品を思わせる透明感。温度が上がるにつれて、炊いた米、竹、燻香、焼いたチーズのような要素が前へ出ます。複数年の山廃原酒が重なりながらも、酸と旨味には一本の芯があります。
10℃前後の冷酒から45℃前後の燗まで。温度違いの飲み比べにも。
農口尚彦研究所 · 石川県
農口尚彦研究所は、石川県小松市の観音下町で、農口尚彦氏の技術・精神・生き様を次世代へ継承することを理念に酒造りを続けています。伝統的な手法と精密な温度管理を重ね、米や造り、熟成期間の違いを酒質へ映し出しています。
重なり合う原酒と、温度で変わる料理
蔵元は、料理との組み合わせを公式には示していません。ここでは、ページに記された「低い温度では凛とした透明感、室温では重なり合う旨味、ぬる燗ではやわらかな酸」という輪郭と、9種の山廃原酒をブレンドした構造から、相性の方向を四つ挙げます。山廃仕込み特有の乳酸系の酸と、白ワインに近い渋みが幾重にも重なっているため、単一の香りではなく、味の「層」で料理と響き合う一本です。
フードペアリングの文献では、加熱や発酵による香りは、同じ系統の香りと重ねることで調和しやすいと整理されています。この一本の複層的な酸と渋みは、単独の香りの強さではなく、こうした「方向の一致」によって料理と結びつく構造を持っています。
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