Drink
奈良の酒蔵から生まれたジン
梅乃宿酒造が自社の日本酒をジンに生かすまで

梅乃宿酒造は1893年、奈良県の葛城山の麓で創業した。蔵元によると、梅乃宿の名は、旧蔵の庭にあった樹齢約300年の梅の木にウグイスが飛来したことにちなんでいる。
奈良は清酒発祥の地の一つとされ、正暦寺にはその伝承を伝える石碑がある。2024年7月1日、梅乃宿酒造は自社の日本酒を使った「UMENOYADO GIN」を発売した。
原料としての日本酒
ボタニカルは、ゆず、レモン、りんご、ジュニパーベリー、コリアンダーシードの5種。梅乃宿酒造が自社で醸した日本酒も使う。
日本酒も、蒸留に向けて群に分ける原料に含まれる。その後、各群の蒸留液をブレンドする。
開発チームは、柑橘、りんご、自社の日本酒を軸に香りを設計した。
3群に分ける蒸留
試作では、原料を一緒に蒸留する方法では、狙った香りを十分に取り出せなかった。
そこで蔵元は、5種のボタニカルと日本酒を特性に応じて3群に分け、それぞれを別々に蒸留する方法を採った。
最後のブレンドには、「あらごし」シリーズなどの果実リキュール造りで培った技術を生かした。
柑橘の香りから日本酒の余韻へ
蔵元は、香りの移ろいを3段階に分けて説明している。
はじめにゆずとレモンが香り、続いてりんごの甘さとジュニパーのスパイス香が重なる。
余韻には日本酒の甘さが残ると、蔵元は説明している。
日本酒造りからジンへ
梅乃宿酒造は、自社で醸す日本酒の新たな使い方を、まず果実リキュールで探り、その後ジンにも生かした。
同社は2002年に海外輸出を始め、2013年に吉田佳代氏が5代目蔵元に就任した。
このジンには、蔵が手がけてきた日本酒造りとブレンドの技術が重なっている。(Mr. Bacchus)
本記事は20歳以上の方を対象に、梅乃宿酒造の蒸留技術と文化的背景を紹介するものである。飲酒の推奨や酒類の広告を目的とするものではない。飲酒は節度を守ること。
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