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和の素材が、世界市場へ
クラフトジンと焼酎を押し上げる「日本だけの引き出し」

日本のクラフトジンが、静かに、しかし確実に伸びている。日本洋酒酒造組合の統計によれば、国産ジンの出荷量は2024年に約553万リットルに達し、過去10年でおよそ5倍近くに拡大した。その背景にあるのは、柚子や山椒といった「和の素材」を生かした、日本ならではの差別化である。
数字が示す、ジンの静かな急成長
ジンの伸びは、一過性のブームではない。2010年代まで国産ジンの出荷量は年間1,200キロリットルほどだったが、2020年から2022年にかけて大きく伸び、近年も二桁成長が続いている。大手も独立系の造り手も相次いで参入し、専用の蒸留設備への投資が進んでいる。
ジン市場が拡大しやすい背景には、製造上の特徴もある。ウイスキーのような長期熟成を必要とせず、仕込みから商品化までが速い。だから新規の蒸留所でも挑戦しやすく、季節や地域に合わせた小回りの利いた商品開発ができる。
和ボタニカルという、日本だけの引き出し
ジンの個性を決めるのは「ボタニカル」、つまり香りづけに使う植物だ。ジュニパー(セイヨウネズの実)を土台にしながら、そこに何を重ねるかで表情が変わる。
日本の造り手が手にしているのは、ほかの国にはない引き出しである。柚子、山椒、桜、緑茶、檜、紫蘇。さらに各地のクラフト蒸留所は、漆、椿、日本酒づくりで出る酒かすまで、香りの素材に使い始めている。その土地でしか採れない植物が、その土地でしか造れないジンを生む。地域の名を背負ったジンが各地に現れているのは、この「和の引き出し」の深さゆえだ。
焼酎の、もうひとつの道
同じ「日本の蒸留酒」でも、焼酎は少し違う歩みをたどっている。国内消費が長く伸び悩んできた一方で、政府は本格焼酎・泡盛を、清酒・ウイスキーと並ぶ輸出の重点品目に位置づけている。
焼酎の強みは、麹(こうじ)にある。米や麦などに麹菌を繁殖させた麹は、発酵を支え、焼酎の香味や旨味の土台になる。海外の蒸留酒にはない個性だ。2024年12月には、麹を使う「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録された。世界がその文化的価値に目を向け始めた今、焼酎は海外のカクテルシーンでも新たな使われ方が模索されている。
共通するのは、「その土地でしか出せない個性」
クラフトジンの和ボタニカルと、焼酎の麹。一見ばらばらに見えるこの二つに共通する強みは、「その土地・その文化でしか出せない個性」である。
海外市場ではいま、大量生産の均質な味ではなく、地域性や背景を持つ商品への関心が高まっていると言われる。和の素材と麹は、日本産の蒸留酒の魅力や背景を語るうえで、重要な要素になる。日本の蒸留所が世界の舞台で評価されはじめたこの潮流は、ここバンコクの酒類・飲食業界でも、重要な文脈になっていくはずだ。
This article is intended solely to explore the distillation craft and cultural context of Japanese craft gin and shochu, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับเทคนิคการกลั่นและบริบททางวัฒนธรรมของจินคราฟต์และโชจูของญี่ปุ่นเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ
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