Bacchus
LINE

Blog

同じ山田錦から、六つの表情:梵の6銘柄の個性を、香り・味・余韻から読む

和紙の上で、一粒の山田錦から六粒の米へ線が枝分かれする木炭と金箔調の作品。

梵の六銘柄を横に並べると、精米歩合や熟成期間の違いが目に入る。けれど、それだけでは銘柄の顔は見えてこない。

淡い黄金色から始まる一本。うま味のふくらみを軸にする一本。香りが先に立つ一本もあれば、最後の余韻に力を残す一本もある。六本を分けているのは数字の大小ではなく、どの特徴に光を当てたかという違いである。

六本に共通する、ひとつの起点

梵を造るのは、福井県鯖江市で1860年から酒造りを続ける加藤吉平商店である。ここで取り上げる六銘柄は、いずれも兵庫県特A地区の契約栽培山田錦を使った純米大吟醸。同じ蔵、同じ山田錦という共通点を持つ。

それでも、六本は同じ方向を向かない。色、香り、味の広がり、なめらかさ、さわやかさ、後味。それぞれ異なる特徴に焦点を置いている。

梵 ゴールド:淡い色に、造りが見える

梵 ゴールド(BORN Gold)の第一印象をつくるのは、名前と響き合う淡い黄金色である。無ろ過の純米大吟醸を、出荷直前に火入れする。透明感のある香りに、味の存在感とさわやかさが重なる一本だ。

この銘柄では、色が単なる見た目で終わらない。無ろ過という仕上げと、出荷前の火入れという二つの工程が一つの酒の中に共存し、その造りが淡い色調とともに記憶に残る。梵 ゴールドの個性は、華美な装飾ではなく、酒そのものが帯びる色と仕上げの関係にある。

梵 吟撰:うま味を中心に据える

梵 吟撰(BORN Ginsen)を表す言葉は「芳醇旨口」である。「芳醇」は香りや味の豊かさを、「旨口」はうま味を軸にした味わいを示す。甘いか辛いかという一本の物差しではなく、口の中でどれほどふくらみを持つかに目を向けた表現だ。

吟撰の個性は、強い香りや鋭い輪郭を一つだけ切り出すより、うま味を中心に全体を受け止めるところにある。六本の中では、味の厚みから梵を知る入口となる一本だ。

梵 艶 中取り純米大吟醸:香りが空間を広げる

梵 艶 中取り純米大吟醸(BORN Tsuya Nakadori Junmai-Daiginjo)は、華やかな香りと味の広がりに特徴がある。入口となる香りだけで印象が終わらず、その先に味の幅が続く。この二つの特徴が、「艶」という名の印象と響き合う。

吟撰と同じく精米歩合50%、15度で、0℃以下で熟成した酒をブレンドする。一方、吟撰ではうま味、艶では香りと広がりに焦点が置かれている。共通点の多い造りから異なる表情が生まれることを、感覚の言葉で伝える一本である。

梵 特撰純米大吟醸:柑橘の香りと、崩れない骨格

梵 特撰純米大吟醸(BORN Tokusen Junmai-Daiginjo)は、グレープフルーツを思わせる香りを入口に、骨格、なめらかさ、深みへと印象が移る。

ここで大切なのは、柑橘の香りだけではない。明るい香りとしっかりとした味の骨格、やわらかな質感と奥行きが共存している。一見すると反対に見える要素が同じ一本の中に並ぶことで、特撰の輪郭が生まれている。

梵 地球:透明感と深さを同時に持つ

梵 地球(BORN the Earth / Hoshi)は、透明感のある香りと、深くさわやかな味を特徴とする。透明感と深さは、軽さと重さのように、対極にあるようにも見える言葉である。地球は、そのどちらか一方に寄ることなく、二つを一つの表情として結ぶ。

香りは澄んでいても、味は薄くない。深さがあっても、重さだけを残さない。この均衡が、地球を説明するときの中心になる。

梵 寒椿:最後に残る力までを描く

梵 寒椿(BORN Kantsubaki)の持ち味は、吟醸香と、そのあとに続く力強い後味である。香りが立った瞬間だけで終わらず、印象の最後まで輪郭が続く。

六本の中で寒椿が照らすのは、味わいの時間である。入口の香りから、後味に残る力強さへ。最初と最後を一続きに捉えると、この銘柄が持つ芯の強さが見えてくる。

六本は、同じ物差しで競っていない

梵 ゴールドは色と仕上げ、梵 吟撰はうま味のふくらみ、梵 艶は香りと広がり、梵 特撰純米大吟醸は柑橘の香りと骨格、梵 地球は透明感と深さ、梵 寒椿は吟醸香から続く後味に、それぞれの焦点がある。

六本を知るために必要なのは、どれが上かを決めることではない。それぞれが何を特徴としている酒なのかを見分けることだ。同じ山田錦から生まれた六つの表情は、梵という一つの名前の中で、それぞれ異なる美しさを備えている。


This article is intended solely to explore the brewing philosophy and cultural heritage of Kato Kichibee Shoten and the BORN brand, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับปรัชญาการผลิตและมรดกทางวัฒนธรรมของ Kato Kichibee Shoten และแบรนด์ BORN เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ

Discover the culture behind every bottle

We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.

เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น

Follow on Instagram Facebook

Age Verification

This website contains information about alcoholic beverages and is intended for audiences aged 20 and above. Please confirm your age to continue.