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TWSC 2026「Best of the Best」

四年間で積み重なった、風媒花の評価の軌跡

2026年5月、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)の米焼酎部門で「最高金賞」と「Best of the Best(部門最高位)」、二つの評価が同じ一本に与えられた。受賞銘柄は、八海山本格米焼酎 オーク樽貯蔵「風媒花(ふうばいか)」だ。八海醸造(新潟県南魚沼市、1922年創業)が手がける本格米焼酎だ。前年の2025年にも同大会で三冠を達成していた一本が、その翌年にさらに高い評価を得た。

This illustration supplements the product information and is not a photograph of the actual product. Details such as the bottle’s shape, colour and label may differ from the actual product. This page is provided for informational purposes only and is not intended to encourage the purchase or consumption of alcoholic beverages.

三冠の翌年に何が起きたか

2025年のTWSCで、風媒花は「最高金賞」「米焼酎26%以上ベストカテゴリー賞」「デザイン賞」の三冠を獲得している。298名の専門家によるブラインド審査で、190アイテムのなかから最高金賞を獲得している。一度到達した水準が、翌年の別の審査員からも同じように評価されたという事実は、設計の再現性を示すものとして受け取ることができる。

ただし、2025年の「デザイン賞」については一点整理が必要だ。同賞はTWSCの特別企画として設けられた来場者投票による特別賞であり、テイスティング審査とは別軸のものである。2026年の「Best of the Best」と「最高金賞」は、あくまでブラインドテイスティングによる評価として得られたものだ。

四年分の軌跡を遡る

TWSC 2026「Best of the Best」という結果から遡ると、四年間にわたる評価の流れが見えてくる。

2025年のTWSC三冠、その前年である2024年には同じTWSCの焼酎・泡盛部門で銅賞を獲得している。そしてさらに遡ると、2023年にはIWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション、英国)で94点という評価を得ている。単年の結果ではなく、複数の審査機関と複数の年度にわたって積み上がってきた評価の延長線上に、2026年の部門最高位を位置づけることができる。

2023年のIWSCについては、一点付記する。風媒花は英国・ロンドンで行われた同大会の審査員パネルによるブラインド審査で94点の評価を受けた。しかし、エントリー時のカテゴリー登録に不備があり、米焼酎であるにもかかわらず別の分類のもとで審査が行われた経緯がある。94点というスコア自体は有効な審査結果だが、対外的に「米焼酎部門での受賞」と位置づけることには正確さを欠く。この事実を踏まえたうえで改めてTWSCでの評価の軌跡を見ると、TWSCで継続して認められてきた実績がより明確な意味を持つ。

ブラインド審査で繰り返し選ばれるという事実

ブラインドテイスティングは、ラベルも産地も造り手の名前も見えない状態で、専門家が液体だけを評価する形式だ。蔵の知名度やブランドの歴史は、審査の場では一切切り離される。それでも複数の大会・複数の年度を通じて同等以上の評価を受け続けているという事実からは、設計の一貫性と品質の安定性を読み取れる。

なぜこの焼酎が繰り返し選ばれるのか。製法に手がかりがある。一般的な米焼酎では白麹・黒麹が主に用いられる一方、風媒花は日本酒醸造で用いられる黄麹・清酒酵母の使用、三段仕込み、清酒粕の添加という、清酒造りの方法論を軸に設計されている。この醪を減圧蒸留によって低温で丁寧に蒸留し、得られた原酒をアメリカンホワイトオーク樽に詰め、1,000トンの天然雪が断熱材となる雪室の半地下空間で熟成させる。「焼酎蔵が洋酒製法を取り入れた」のではなく、「日本酒蔵が清酒造りの技術と副産物を生かして樽熟成スピリッツを設計した」という、業界のなかでも珍しい文脈がここにある。

ロンドンの国際審査員パネルが残したテイスティングノートには、「ドライフルーツの複雑なアロマ、松やマッシュルームを思わせる森のニュアンス、白胡椒のようなスパイシーで長い余韻」と記されている。黄麹由来の繊細な吟醸香と、アメリカンホワイトオーク樽での貯蔵と雪室熟成がもたらした複雑さとが、審査員の言語に変換された記録だ。

評価の積み重なりが指し示すもの

世界の蒸留酒評価において、日本の本格焼酎が独自の座標を持ち始めている。そのなかで、複数の国際審査機関において、年度をまたいで評価が維持・向上し続ける銘柄の存在は、カテゴリー全体の認知向上にも静かに貢献する。

TWSC 2026「Best of the Best」という部門最高位は、一つの銘柄に与えられた評価であると同時に、四年間の積み重なりが結晶化した瞬間でもある。バンコクのガストロノミーシーンで風媒花が提供される機会は少しずつ増えてきている。グラスの向こうには、複数の国際審査員が液体だけを評価して繰り返し選んできた、この四年分の軌跡が重なっている。


This article is intended solely to explore the evaluation history and brewing philosophy of Hakkaisan Brewery’s “Fubaika” and the culture of rice shochu, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับประวัติการประเมินและปรัชญาการผลิตของ Fubaika จาก Hakkaisan Brewery และวัฒนธรรมโชจูข้าวเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ

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“4年間、ブラインド審査で勝負し続けた焼酎” / “雪室のなかで琥珀に変わる、清酒の技──八海山「風媒花」が描く、米焼酎のもう一つの流儀” / “TWSC 2026で、SHOCHU REPUBLICの2銘柄が同時受賞──「焼酎の入口」が世界的な審査の場に立った日”


八海山 本格米焼酎 よろしく千萬あるべし

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