ガラスのアンフォラから注ぐ梅酒

ガラスのアンフォラから注ぐ梅酒

丹波の老舗蔵元が描く体験のかたち

イタリアの古代に宿るインスピレーション

兵庫県丹波市の静かな山間に佇む西山酒造場は、1849年から酒造りを続けてきた。酒蔵が梅酒を手がけること自体は珍しくないが、2006年に同蔵がリリースしたこの梅酒は、梅酒に対する従来の概念から大きく逸脱するものだった。そのインスピレーションはイタリアで見出された。蔵元がイタリアを訪れた際、古代ギリシャ・ローマで用いられた容器であるアンフォラのシルエットに魅了されたのだ。この古典的な造形はガラス瓶として丁寧に現代に蘇り、大粒の南高梅が丸ごと封じ込められた。専用の透明なレードルを添えることで、単なる注ぎ行為ではなく、意識的なサービスの儀式が生まれた。「Plum Tonic Umeshin」と名付けられたこの作品は、単なる飲み物以上のものとして構想された。サーブされる瞬間から体験が始まるよう設計された、一つの演出である。

東西の交差点——日本酒と白ブランデー

製法もまた、一般的な梅酒とは一線を画す。伝統的な梅酒は、蒸留酒や中性焼酎に梅を漬け込んで造られる。しかしこの製品には「二段仕込み」と呼ばれる手法が用いられている。まず、国産の南高梅をアルコール度数40度の白ブランデーに漬け込む。次に、この浸漬液を蔵内で醸造した日本酒をベースとした梅酒とブレンドする。ブランデーがもたらす豊かな香りと骨格に、日本酒由来のなめらかなテクスチャーと旨みが重なり合う。日本の醸造技術とヨーロッパの蒸留技術が、一つの容器の中で美しく交差する。このプロセスは本質的に手間がかかる。二度の別々の浸漬を経るため、一般的な製法と比べてはるかに複雑で時間を要する。それでも蔵元がこの道を選んだのは、単純でひとつながりの甘さではなく、天然の酸味と甘みが完璧に調和する、深みのある味わいを育むためだった。

1849年から続く世代を超えた職人技

西山酒造場は、専業酒蔵として175年超の歴史を持つ。丹波の山々から湧く軟水を用いて、洗練された日本酒のみならず、焼酎、グラッパ、リキュールをはじめ多彩な飲料を製造している。今日では、バンコクの高級ホテルの食卓を同蔵の日本酒が彩っている。世代を超えて培われた酒造りの専門知識が、梅酒の精緻な設計にも明確に反映されており、同蔵の技術的な引き出しの広さを如実に示している。

パリ Kura Master での国際的な評価

2025年、Plum Tonic UmeshinはパリのKura Masterの梅酒部門に出品された。Kura Masterは、フランス最高の職人称号であるMOFを有するヘッドジャッジのもと、フランスを代表する135名のソムリエが完全ブラインドテイスティングで審査する権威ある国際コンクールである。Plum Tonic Umeshinは初出品にして金賞を受賞した。2006年に描かれたビジョンが、約20年の歳月を経て静かに証明された瞬間である。

文化的な対話を誘う容器

バンコクの洗練されたダイニングシーンにおいて、この梅酒をサーブするという行為そのものが、自然と対話を生み出す。ガラスのアンフォラから液体をレードルで掬うその優雅な所作は、カウンターやテーブルサイドで自然と視線を引きつける。なぜこの形なのか。どのように造られているのか。そうした疑問が湧き起こる中で、造り手の根底にある哲学が解き明かされていく。イタリアの古代の容器にインスピレーションを受け、日本酒と白ブランデーの伝統を一つに結んだ、丹波の歴史ある蔵元の物語。それは深く共鳴する語りであり、丁寧に造られた梅酒のグラスとともに、文化的な味わいの一瞬を提供する。(Mr. Bacchus)


This article is intended solely to explore the blending craftsmanship and cultural heritage of Nishiyama Shuzoujou and the Kotsuzumi Plumtonic Baishin brand, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับศิลปะการผสมผสานและมรดกทางวัฒนธรรมของ Nishiyama Shuzoujou และแบรนด์ Kotsuzumi Plumtonic Baishin เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ

Discover the culture behind every bottle

We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.

เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น

Follow on Instagram Facebook

“Time as an Ingredient” / “The 50% Juice Decision” / “Pour That Demands Motion” / “Brewing Sake in an Era of Peace” / “The Duality of Minabe”

Age Verification

This website contains information about alcoholic beverages and is intended for audiences aged 20 and above. Please confirm your age to continue.