
TWSC 2026で、SHOCHU REPUBLICの2銘柄が同時受賞──「焼酎の入口」が世界的な審査の場に立った日
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2026の焼酎・泡盛部門で、輸出専用ブランド「SHOCHU REPUBLIC」の2銘柄が受賞した。芋焼酎「Sweet Potato Robbin(スウィートポテト ロビン)」が最高金賞、麦焼酎「Barley Bunny(バーリィ バニー)」が銀賞である。
TWSCの審査は手厳しい。今年の焼酎・泡盛部門には189点の応募があり、そのうち最高金賞に選ばれたのは23点、全体の12%にとどまる。ローンチからわずか2年に満たない新興ブランドが、この狭き門をくぐったことになる。
「焼酎の入口」という設計思想
SHOCHU REPUBLICは、東京・杉並区の和酒専門商社、南山物産株式会社が2024年7月に立ち上げたブランドである。九州の4蔵元と協業し、各蔵元と1銘柄ずつ開発し、輸出向けに「Animal Series」と名付けた4つのSKU構成を整えた。
掲げたコンセプトは “Your first encounter with shochu, soon to become familiar spirits”(焼酎の入口)。アルコール度数を25%で統一し、アートラベルを採用し、ワイングラスで楽しむ飲み方を公式に推奨する。海外のソムリエやバーテンダーが「Sake」に続いて「Shochu」を客に説明できるよう、ブランド側が酒器と語彙を整えた設計である。
Sweet Potato Robbin:紅はるかと錫製の蒸留管
最高金賞を獲得したRobbinを造るのは、鹿児島県南さつま市の宇都酒造(1903年創業)である。南さつま市は「黒瀬杜氏」「阿多杜氏」という日本の二大焼酎杜氏集団の発祥地として知られる。現当主の宇都尋智氏は、東京農業大学で応用微生物学を修めたのち、黒瀬杜氏・神渡勇治氏から技術を受け継いだ地杜氏である。
原料は、通常の焼酎用芋「黄金千貫」ではなく、食用品種の中でも最高糖度クラスの「紅はるか」。香りの源である皮を傷つけずに残すよう、特別に丁寧に洗う独自の仕込みと、錫製パイプを採用した蒸留器との組み合わせにより、「ぶどう」「巨峰」「ラムレーズン」と評される、芋焼酎の常識を裏切るフルーティーな輪郭を生み出している。
ラベルには浦島太郎伝説の発祥地とされる薩摩半島から着想を得たアカヒゲと玉手箱が描かれる。物語と酒質が、ひとつのボトルの中でつながっている。
Barley Bunny:大麦100%と「祥酎」の哲学
銀賞のBarley Bunnyを手がけるのは、福岡県久留米市の紅乙女酒造(1978年創業)である。1978年に世界で初めてごま焼酎を世に問うた革新の蔵である。
創業者は林田春野氏。久留米の造り酒屋に生まれ、300年続く蔵元に嫁ぎ、戦中・戦後に4人の子を育てたのち、66歳のときに別会社として紅乙女酒造を立ち上げた。掲げた旗印は「洋酒に負けない香り高い酒を造る」。1992年にはフランスからシャラント式アランビック蒸留器を、職人とともに導入した。「焼酎」を「祥酎(祥=めでたいしるし)」と読み替える独自の哲学とともに、現在も、社員の約半数を女性が占める蔵である。
Barley Bunnyの原料は、麦と麦麹のみ。米麹を使わない「100%大麦」構成は、ウイスキーに親しむ客にも説明しやすい明快なスペックである。「バナナや綿菓子のような甘くまろやかな香り」がブランドオーナーの公式テイスティングノートに記されている。
バンコクの食卓へ
SHOCHU REPUBLICは、Animal Seriesという統一されたシリーズ構成を持つ。Sweet Potato Robbin(芋)、Barley Bunny(麦)、米ベースのリキュール「Long Pepper Crane」、抹茶系の「Matcha Cat」から成る。海外のバーやレストランで、4つのカテゴリーを1枚のメニューに並べる設計が成り立つ。
そのうち2銘柄が、TWSC 2026という日本国内の本格的なスピリッツ品評会で、最高金賞と銀賞を同時に受賞した。「焼酎の入口」というコンセプトが、設計の独自性だけでなく、品質面でも認められたといえる。アジアの主要な輸出先のひとつであるバンコクでも、カクテルバーやファインダイニングがウイスキーや日本酒のラインナップの脇に「Shochu」の一行を加える日に向け、その入口が確かに整いつつある。
This article is intended solely to explore the distillation techniques and cultural heritage of the SHOCHU REPUBLIC Animal Series and the partner breweries Uto Shuzo and Beniotome Shuzo, as reflected in the TWSC 2026 award records, and is not intended to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับเทคนิคการกลั่นและมรดกทางวัฒนธรรมของ SHOCHU REPUBLIC Animal Series และโรงเหล้าพันธมิตร Uto Shuzo และ Beniotome Shuzo ที่สะท้อนในผลรางวัล TWSC 2026 เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ
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