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金ケ崎薬草酒造:一つの畑から生まれた四季

金ケ崎薬草酒造:一つの畑から生まれた四季

畑は背景ではない。四季を一つにつなぐ方法である。

冬の金ケ崎では、畑がほとんど単色になる。茎は切り戻され、土は濃くなり、雪が風景の骨格を露わにする。だが、和花シリーズの冬を示す「元」は、「はじめ」と読む。

Bacchus Globalの特集は、この四本をThe Song of Earthと呼んだ。この言葉が意味を持つのは、大地を単なる背景として扱わないときである。物語の核心は、元バーテンダーが故郷へ戻り、移り変わる畑を、土地のリキュールが何を語れるか判断するための仕組みに変えた点にある。

バーカウンターから故郷の土へ

老川和磨氏は金ケ崎で育ち、18歳で上京し、のちにバーテンダーとなった。バンクーバーでは、クラフトカクテルとともに、身近な土地の個性を酒に映す小規模生産者の姿に触れた。そこで得たのは、地元素材が流行しているという表面的な理解ではない。小さな造り手は、手の届く素材から一貫した言葉を組み立てられるという実感であった。

老川氏はコロナ禍を機に金ケ崎へ戻った。2021年に設立したK.S.Pは、製造、農業、デザインを結ぶ。同年11月末にリキュール製造免許を取得し、翌月に製造を開始。翌春、和花を世に出した。

最初に和花を選んだことには意味がある。米と日本酒にはなじみの深い土地でも、地元産ハーブリキュールには共有された語彙がなかった。老川氏は、カテゴリーを知らなくても理解できる四つの季節から始めたのである。

農園を物語の飾りにしない

K.S.Pの公式説明によれば、薬草ファームでは約50種類の植物を育てている。これは農園全体の栽培数であり、一商品の原料数ではない。同社は地域の協力者から少量ずつ農産物の提供を受け、廃棄され得る素材も活用する。すべてを一枚の畑で賄うのではなく、金ケ崎を中心に小さな供給の網を組む。

老川氏は土地の条件を具体的に語る。雪の多い冬、暑い夏、一年の寒暖差、清らかな伏流水、粘土質の土壌。こうした条件は、ニガヨモギや一部のベリー類など、香りの強い植物に向くという。土地は曖昧な「清らかさ」の証明ではなく、制約と可能性の組み合わせとして物語に入る。

日本の植物素材を作業台で選別する造り手の編集スケッチ
素材を選び、分ける作業の中で、農業、製造、デザインが交わる。

四季を四つの判断で読む

和花HighProofシリーズは、一年を四つの判断に置き換える。樹(Itsuki)は、檜と柚子で春を読む。汐(Shiori)は、梅と大葉に夏を託す。果(Minori)は、赤紫蘇とほうじ茶で秋へ進む。元(Hajime)は、苺と山椒で冬を描く。

これは解釈であり、収穫日誌ではない。すべての原料が一枚の畑から来るという意味でも、季節を文字どおり再現するという意味でもない。芽吹き、夏の青さ、秋の記憶、収穫後の裸の土。各商品は、場所に対する異なる問いから始まっている。

和花シリーズの四季を説明する四組の植物素材のスケッチ
春、夏、秋、冬は、四つの異なる植物の判断として表現される。

リキュールに土地の言葉を与える

欧州の薬草酒は、老川氏がこの世界へ入る入口であった。しかし模倣だけでは、金ケ崎はボトルの外に残る。和花は、香りを分け、均衡を試し、現れる順序を読むというバーカウンターで培った規律を、故郷で出会う素材の整理に使った。

だから、このシリーズはテイスティング表よりも、造り手の物語として読む方が本質に近い。主題は翻訳である。気候が栽培条件になり、畑が使える素材の集合になり、四組の素材が四季の構成になる。どの段階も自動的には進まない。必ず選択が要る。

Crème de Cassis KUBOの物語では、同じ方法が別方向へ進む。金ケ崎と八戸のバーテンダーが専門家同士の対話で結ばれた。和花が向くのは内側、町自身の季節の語彙である。

冬を「元」と名づける

その特集は四本を四部作として並べた。最も強い像は最後にある。冬は終わりの名を与えられず、「元」と書いて「はじめ」と呼ばれる。収穫後の枯れた植物と土の記憶を、苺、山椒、香辛料で解釈した始まりである。

この名によって、読者は再び畑へ戻る。空に見える場所では、すでに次の一年の準備が始まっている。金ケ崎薬草酒造の説得力は、自然をボトルに閉じ込めたという大きな言葉にはない。同じ場所を丁寧に見つめることで、四つの異なる判断を生み、再び始められることにある。


出典: 本記事は、Bacchus Globalの特集Kanegasaki Herbal Distillery — The Song of Earthを再構成した。生産者、農園、和花の事実は、K.S.P公式会社紹介和花HighProof公式ページ、老川和磨氏へのDrink Planet前後編インタビューで再確認した。

This article presents the producer history, agricultural context and design of the WAKA series for educational and cultural purposes. It is not intended to advertise alcoholic beverages or encourage their purchase or consumption. It is intended for readers aged 20 and over.

บทความนี้นำเสนอประวัติผู้ผลิต บริบทด้านการเกษตร และแนวคิดการออกแบบของซีรีส์ WAKA เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น มิได้มีวัตถุประสงค์เพื่อโฆษณา หรือส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ บทความนี้จัดทำขึ้นสำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป