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量は減り、価格帯は二極に|米国ワイン市場の「砂時計」をタイから読む

米国のワイン市場が縮んでいる。そう聞くと、どの価格帯も同じように落ち込んでいる姿を思い浮かべるかもしれない。しかし、価格帯ごとに分けて見ると、縮み方は一様ではない。
米国の銀行が毎年まとめているワイン業界の報告書は、2026年1月の最新版で、この市場の形を「砂時計」にたとえた。伸びる価格帯と縮む価格帯が分かれる形である。それが何を意味するのかを、数字に沿って見ていく。
数量も金額も、ゆるやかに減っている
報告書の推計では、2025年の米国のワイン販売量は約3億2,920万ケース(1ケース=9リットル換算)で、前年の約3億3,590万ケースから約2%減った。消費者の支出額は約743億ドルで、2020年の約940億ドルをピークに減っている。
報告書は、2026年に増加に転じるという見方には慎重である。2026年は減少の幅が小さくなり、市場が底を打つのは2027〜2028年ごろになると見ている。
縮み方は価格帯ごとに違う
この報告書が描く「砂時計」は、価格帯ごとの差を表している。1本20ドル未満のワインは弱いままで、12ドル未満の価格帯は長期的な縮小が続いている。一方で、20〜29ドルの価格帯と100ドル以上の価格帯には、伸びが見込まれている。
合計の数字だけでは、こうした価格帯ごとの違いは見えてこない。
背景には、買い手の世代交代がある
報告書が縮小の大きな理由に挙げるのは、買い手の世代交代である。これまでワインを多く買ってきた60歳以上の層が、購入の中心から抜けつつある。その後を継ぐ29歳以下の層は、同じ年齢だったころの過去のどの世代よりも、ワインの購入量が少ない。
前年版の報告書は、21〜29歳の層では、ワイン以外の飲料を選ぶ人が多いことも指摘していた。缶入りのカクテルなど、RTDと呼ばれるアルコール飲料は、ベースの酒の種類を問わず合わせると、年間180億ドル規模に達している。ノンアルコールや低アルコールのワインも販売は伸びているが、伸び率が高いのは、もともとの規模が小さいためだという。報告書が今後のかぎを握る層として挙げるのは、30〜45歳である。
余った供給が、価格の下側を押す
需要が細るなかで、供給を減らす動きは追いついていない。前年版は、カリフォルニア州とワシントン州のブドウの作付面積が需要に見合う水準を上回り、オレゴン州にも同じ問題が出始めていると記していた。最新版では、高価格帯のワイナリーの15%が、需要に比べて在庫が多すぎると答えている。カリフォルニア州の2025年の収穫量は220万トンを下回る見込みで、豊作の年の400万トン以上を大きく下回る水準だ。報告書は、ブドウ畑の面積をさらに減らす必要があると見ている。
在庫が多いと、卸の段階で値引きの圧力がかかりやすい。低価格帯が弱いままである理由の一つは、ここにある。
タイの数字と並べてみる
起きていることは違うが、合計の数字だけでは中身が見えないという点で、タイの数字にも重なる部分がある。米国は数量も金額も減るなかで一部の価格帯が伸びている。タイのワイン輸入は、2026年上半期に輸入量がほぼ横ばいのまま、輸入額が13.71%増えた。この統計については、10月の記事「タイのワイン輸入統計をどう読むか」で取り上げた。量が増えないまま金額が伸びる動きは、市場を読むには全体の量より価格帯の構成の変化に目を向ける必要があることを示しており、米国の報告書と同じ方向を指している。
ただし、米国の数字は消費者の支出額で、タイの数字は輸入額である。為替や税制の違いもあり、二つを同じものさしで比べることはできない。重なるのは結論ではなく、合計の数字にとらわれずに価格帯ごとの内訳を見るという読み方のほうだ。
この読み方は、飲食店や小売店の仕入れの記録にもそのまま使える。まず、扱っているワインを価格帯で三つほどに分け、帯ごとの数量と金額を前の年の同じ時期と並べてみる。区分は細かくなくてよい。続けて記録できることのほうが大切だ。合計が横ばいでも、ある帯が増え、別の帯が減っていることがある。どの帯が動き、どの帯が止まっているかが分かれば、品揃えを見直すときに、どこから手をつけるかを決めやすくなる。市場全体が伸びているか縮んでいるかより、自分の記録のどの帯で何が起きているかが、次の判断の手がかりになる。
This article is intended solely to explore market trends in the wine industry and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol.
บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับแนวโน้มตลาดในอุตสาหกรรมไวน์เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ
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