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ロゼの色は、どこから生まれるのか|N.P.U. ロゼ 2009の造りをたどる

淡いピンク色のシャンパーニュ。その色は、ブドウをどのように扱うかによって生まれる。フランス・ランスの生産者ブルーノ・パイヤールが造る「BRUNO PAILLARD N.P.U. Rosé 2009」は、瓶の中で12年以上、澱とともに熟成させたロゼだ。その色は、果汁の一部を果皮と接触させることで引き出される。色をつくる工程と、香りを育てる時間。二つをたどると、このシャンパーニュの背景が具体的に見えてくる。
N.P.U.の意味と、選ばれてきた収穫年
N.P.U.は、ラテン語の「Nec Plus Ultra(ネック・プリュ・ウルトラ)」の略で、「これ以上のものはない」という意味。ブルーノ・パイヤールがワイン造りの目標を託した名前であり、その考えは収穫年の選別や長い熟成に表れている。
白のN.P.U.は、1990年ヴィンテージから始まった。日本の輸入会社ミレジムは、2026年10月の公開資料で白のN.P.U.が造られたヴィンテージを紹介している。収穫年順では、1990年、1995年、1996年、1999年、2002年、2003年、2004年、2008年、2009年、2012年の10ヴィンテージだ。白のN.P.U.は、造り手がふさわしいと判断した収穫年のブドウから造られる。
ロゼには、2003年と2004年の試作という前史もある。蔵元は2008年ヴィンテージをロゼの正式シリーズの初作として紹介している。2009年ヴィンテージは、その次の作品という位置づけだ。白とロゼ、試作と正式なシリーズを分けると、この一本の歩みが見えてくる。
黒ブドウの果皮から、色を引き出す
ピノ・ノワールは、果皮が黒紫色のブドウ品種である。色素は主に果皮に含まれているため、果汁と果皮の接触を抑えて搾れば、白ワインにも仕上げられる。黒ブドウを使っても、果皮と果汁をどのように接触させるかによって、ワインの色合いは変わる。
ロゼ・シャンパーニュには、白ワインに赤ワインを加えて造る方法と、果皮との接触によって色を引き出す方法がある。ミレジムの公開資料によると、N.P.U. ロゼ 2009では、果汁の一部を果皮と接触させて色を引き出している。果皮を果汁に浸して色素などを抽出する「マセラシオン」という工程だ。
この工程は、色だけでなく風味にも関わる。どのようなロゼを造るかという造り手の判断は、果皮と果汁の接触方法にも表れている。
六つの村で育った、2009年のブドウ
N.P.U. ロゼ 2009には、シャルドネとピノ・ノワールが50%ずつ使用されている。ブドウの産地は、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェ、シュイイ、ヴェルズネイ、マイイ、ブージィの六つの村。いずれも、シャンパーニュ地方の村の格付けでは「グラン・クリュ」に位置づけられている。
「2009」は、ブドウの収穫年を示す。ミレジムが紹介するその年の記録では、シャンパーニュ地方は春から初夏にかけて雷や雹を伴う嵐に見舞われた。8月には暑く乾燥した天候となったが、春に土壌へ蓄えられた水分にも支えられ、ブドウは酸を保ちながら成熟したという。
収穫は9月10日、オジェとル・メニル・シュール・オジェのシャルドネから始まった。最後に収穫されたのはマイイのピノ・ノワールで、作業は10日間続いた。「2009」という年号をたどると、その年の天候と、村ごとに進められた収穫作業が見えてくる。
樽で10カ月、澱とともに12年以上
使うのは、一番搾りの果汁のみ。小容量のオーク樽で10カ月間、発酵と熟成を行った。ここで造るのは、泡が生まれる前のワインだ。樽での熟成は、樽材に由来する香りや、微量の酸素との接触による風味の変化に関わる。
その後、ワインを瓶に詰めて二度目の発酵を行った。この瓶内の発酵によって泡が生まれる。発酵を終えた酵母などの沈殿物を「澱(おり)」という。N.P.U. ロゼ 2009は、10.5℃に保たれたセラーで、澱とともに12年以上熟成された。
澱との熟成では、酵母の成分が徐々にワインへ溶け出し、香りや質感が変化していく。12年以上という数字は、澱とともに瓶内で熟成させた期間を示している。最初に樽で過ごす10カ月とは、容器も熟成の条件も異なる時間だ。
ドイツのシャンパーニュ専門誌『Champagne Magazin』では、評価者のサシャ・シュパイヒャー氏がN.P.U. ロゼ 2009に満点の100点を付けた。同誌で初めて100点を得たロゼ・シャンパーニュとして紹介されている。
シュパイヒャー氏は、ブリオッシュやアーモンド、オレンジピールを思わせる香りを挙げている。ブリオッシュは、卵やバターを使ったパンのこと。果実、パン、ナッツを思わせる香りの描写が、長期熟成を経たワインを理解する手がかりとなる。
色と甘さは、別の工程から生まれる
仕上げに糖分を加えて甘さを調整する工程を「ドサージュ」という。本品の糖分の添加量は、ワイン1リットルあたり3グラム。このドサージュは、ロゼの色をつくる工程とは別の工程である。ピンク色という外観と、甘さの設計を分けて捉えると、製法を整理しやすい。
果皮との接触で色を引き出し、樽で熟成させたあと、瓶の中で澱とともに香りや質感を育てる。N.P.U. ロゼ 2009という一本には、収穫年の選別から仕上げのドサージュまで、造り手の選択が積み重なっている。
This article explores the winemaking methods and cultural background of Champagne Bruno Paillard and N.P.U. Rosé 2009 for educational purposes. It is not intended to encourage the purchase or consumption of alcohol. For readers aged 20 and over.
บทความนี้นำเสนอวิธีการผลิตและภูมิหลังทางวัฒนธรรมของ Champagne Bruno Paillard และ N.P.U. Rosé 2009 เพื่อการศึกษา มิได้มีเจตนาส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป
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