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五年を一つの容器で熟成しない――おおやま夢工房「ゆめひびき」の3年+2年

KANPAI Makers’ Choices No.09――おおやま夢工房の五年を二つの容器で表したビジュアル

KANPAI Makers’ Choices No.09

「5年熟成」と聞けば、一つの酒を同じ容器で五年間、静かに寝かせる姿を思い浮かべるかもしれない。しかし、おおやま夢工房の「ゆめひびきニッカ樽仕込梅酒5年熟成」は、五年を一つの容器で過ごさない。

メーカー公式情報では、鴬宿梅の三年熟成梅酒を、ウイスキー造りに使われたオーク樽へ再貯蔵すると説明している。公開されている商品情報では、その内訳をタンクで三年、ニッカウヰスキーの樽で二年としている。五年という一つの数字の内側に、「3年+2年」という時間配分と、容器を替える工程がある。

KANPAI Thailand 2026におおやま夢工房が出展する商品は、本品のほか、「薔薇梅酒ゆめひびきプレミアム」「南高梅のこだわり梅酒 3年熟成」である。No.09では、その中から5年熟成の一本に焦点を当て、熟成の途中で容器を替える工程を記録する。

梅を育てる土地から梅酒を造る場所へ

大分県日田市大山町では、1961年から「梅栗植えてハワイへ行こう」という言葉を掲げ、梅や栗を中心とする地域づくりが進められた。日田市によれば、現在も町内の二つの梅園には合わせて約9,000本の梅の木が育つ。

農林水産省の資料では、この地域づくりには、農産物を育てるだけでなく、加工品の開発によって地域内で価値を高める考え方が含まれていたと説明している。

おおやま夢工房は1998年に設立され、2002年に日田市(旧大山町)の第三セクターとして「豊後・大山 ひびきの郷」を開いた。現在の梅酒工場「梅酒蔵おおやま」は、ニッカウヰスキーと共同で造られた施設である。

梅酒蔵おおやまの公式情報では、原料には地元農家が育てた大山産の梅だけを使用し、朝に収穫した梅をその日のうちに漬け込むとしている。長期熟成の前に、朝採りの梅を当日中に漬け込む工程がある。

最初の三年は樽に入れない

「ゆめひびき」に使われるのは、大山町で育てられた鴬宿梅である。鴬宿梅は大きな実をつける品種であり、日田市の大山町紹介ページにも掲載されている。

メーカー公式商品情報によれば、まず鴬宿梅の梅酒を三年間熟成させる。公開されている商品情報では、この三年間はタンクで熟成するとしている。つまり、五年間のすべてを樽の中で過ごすのではない。

樽へ移される時点で、この梅酒はすでに三年熟成の状態にある。公開情報から確認できる工程の順番は、「梅酒として三年間熟成させる」「オーク樽へ移す」である。

ただし、なぜ最初の期間を三年に設定したのか、その判断基準は公開情報だけでは分からない。確認できるのは、三年熟成の梅酒を次の容器へ移すという工程である。

三年後にウイスキー樽へ移す

三年熟成の梅酒は、ウイスキー造りに使われたオーク樽へ移される。KANPAI Thailand 2026の出展商品名には「ニッカ樽仕込」とあり、公開されている商品情報では、ニッカウヰスキーの樽でさらに二年間貯蔵すると説明している。

メーカー公式商品情報から確認できるのは、三年熟成の梅酒そのものをオーク樽へ移し、再貯蔵する工程である。

一方、樽がどの蒸溜所で使われたものか、以前に入っていたウイスキーの種類、樽ごとの管理方法までは公開情報で確認できない。二年間の樽貯蔵から生まれるすべての変化を、推測で詳しく説明することもできない。公開されている事実は、三年熟成の梅酒をウイスキー造りに使われたオーク樽へ移し、さらに二年を重ねるという工程である。

「5年熟成」を二つの時間として読む

三年と二年を足せば五年になる。しかし、この一本の五年は、同じ条件が五年間続くという意味ではない。

前半の三年は、鴬宿梅の梅酒をタンクで熟成させる。後半の二年は、その梅酒をウイスキー樽へ移して再貯蔵する。変わるのは時間の区切りだけではなく、酒が触れる容器でもある。

だからといって、二段階熟成が一つの容器での熟成より優れているという意味ではない。ここで確認できるのは優劣ではなく、五年の途中に容器を替える工程を置いたという造り手の選択である。

「5年熟成」という表示だけでは、その途中にある移し替えは見えにくい。期間を「3年+2年」と読み直すと、本品の五年間には、途中で容器を替える工程があることが分かる。

No.09が記録する「時間の途中で容器を替える選択」

KANPAI Makers’ Choicesでは、これまで精米歩合と熟成条件の設定、四季醸造と中汲みの選定、二次仕込み前の芋の手入れ、麹米と掛米への異なる精米歩合の設定を記録してきた。さらに、茶を発酵段階から使い、蒸留後に二つの酒質を合わせる工程、活性炭による調整を行わない判断、梅酒の基酒を変える選択、同じ純米大吟醸の内側に複数の設計を置く選択を取り上げた。

No.09でおおやま夢工房について記録するのは、五年を一つの容器で熟成しないという選択である。

蔵の説明によれば、朝に収穫した大山産の梅をその日のうちに漬け込む。本品は、鴬宿梅の梅酒を三年間熟成させた後、ウイスキー樽へ移して二年間を重ねる。五年を一つの数字として見るだけでは、途中で容器を替える工程は隠れてしまう。

「3年+2年」という時間配分を工程に照らして読むと、ゆめひびきの五年は、一つの容器で続く時間ではなく、途中で容器を替える二段階の時間であることが見えてくる。


This article is intended solely to provide factual and cultural information about Oyama Yumekobo and YUME HIBIKI 5 years old in Nikka Whisky Cask, including its maturation design. It does not aim to promote or encourage the purchase or consumption of alcohol. It is intended for readers aged 20 and over.

บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อให้ข้อมูลเชิงข้อเท็จจริงและวัฒนธรรมเกี่ยวกับ Oyama Yumekobo และ YUME HIBIKI 5 years old in Nikka Whisky Cask รวมถึงแนวคิดด้านการบ่มเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ บทความนี้จัดทำขึ้นสำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป

ゆめひびきニッカ樽仕込梅酒5年熟成 / 薔薇梅酒ゆめひびきプレミアム

No.08:純米大吟醸の内側を広げる / No.07:梅酒を一つの型にしない / KANPAI THAILAND 2026:全エピソード

No.10:アルコール分13%でも原酒である

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