選ぶのに詳しさは要らない——はじめの一本を絞っていく順番
棚の前で、手が止まる理由
日本の酒を選ぼうとして、棚の前や、メニューを見ながら手が止まった経験はないだろうか。「純米大吟醸」「本格焼酎(焼酎乙類)」「クラフトジン」。並んだ文字が暗号のように見えて、どれを手がかりにすればいいのか分からなくなる。
多くの人は、この立ち止まりを「自分に知識が足りないからだ」と受け取る。だが、原因は知識不足だけではない。選ぶために必要なのは、すべての専門用語を解読する力ではなく、選択肢を絞っていく順番である。
ワインでは、品種名が味の見当をつける一つの手がかりになる。一方、日本の酒はカテゴリーごとに見る項目が異なり、初めての人には最初の手がかりが見つけにくい。だからこそ、どこから絞るかという順番がものを言う。
ここでは、詳しくない人が、それでも自分で一本にたどり着くための四つの手がかりを示す。
手がかり1:まず頭の中で「三つの家族」に分ける
何百もの銘柄を一つずつ見比べようとすると、そこで力尽きる。だが日本の酒は、製法によって大きく三つに分けて考えられる。発酵させて仕上げる醸造酒(日本酒など)、発酵の後に蒸留する蒸留酒(焼酎・ジャパニーズウイスキー・クラフトジンなど)、できあがった酒に果実や素材を合わせる混成酒(梅酒・柚子酒など)である。
棚の前で最初にすることは、銘柄を選ぶことではなく、「これはどの家族か」と、頭の中で三つに分類することだ。それだけで、見るべき範囲は一気に狭まる。度数は大まかな目安にはなるが、正確な見分け方は知識ページ「日本の酒の全体地図」に一枚の図としてまとめてある。必要なときに、その地図を参照すればいい。
手がかり2:ラベルは「最初に見る一つ」を決める
ラベルの情報をすべて理解しようとすると、また力尽きる。だが実際には、家族ごとに「最初に見る場所」を一つ決めれば、それで方向はつかめる。
日本酒なら、「純米」「吟醸」などの特定名称酒に関する表示。焼酎なら原料の表示。梅酒や和リキュールなら、何を合わせた酒なのか。ジャパニーズウイスキーなら、「ジャパニーズウイスキー」を名乗るための表示基準。クラフトジンなら、使われたボタニカル(香りの素材)の記載。どれも、その一つを見れば、造りの方向性がつかめる。すべてを一度に覚える必要はない。
それぞれの「見る場所」が何を意味するのかは、知識ページの各カテゴリー解説(日本酒とは/焼酎とは/梅酒・和リキュールとは/ジャパニーズウイスキーとは/ジャパニーズクラフトジンとは)で一つずつ読める。
手がかり3:味は「知っている言葉」で近づく
専門用語で味を捉えようとしなくてよい。甘めか辛めか。軽やかか濃厚か。香りが華やかか穏やかか。自分がふだん使っている言葉で方向を決めるだけで、選択肢はぐっと狭まる。
「純米大吟醸だから」ではなく「すっきりした辛口が好みだから」で選んでよい。専門用語は、その方向を後から確かめるための道具にすぎない。味の方向からさらに深く選ぶための切り口は、稿を改めて掘り下げる。
手がかり4:分からない言葉は「引けばいい」と知っておく
最後の手がかりは、いちばん肩の力が抜けるものだ。専門用語は、覚えるものではなく、必要なときに引くものである。
「精米歩合」「減圧蒸留」「カスクストレングス」。初めて見る言葉が出てきても、その場で意味を確かめられる場所がある。知識ページの「日本の酒の用語集」には、つまずきやすい言葉がまとめてある。分からない言葉があること自体は、選べないことの理由にはならない。
選ぶことは、正解を当てることではない
四つの手がかりを並べ直すと、こうなる。頭の中で家族に分け、ラベルでは最初に見る一つを決め、味は知っている言葉で近づき、分からない言葉は引く。
選ぶこととは、隠された正解を一発で当てることではない。手がかりを少しずつ増やしながら、自分の物差しを育てていく営みである。一度この順番を知れば、次に棚の前に立ったときの見通しは変わってくる。
このタブでは、ここで示した四つの手がかりを、テーマごとにさらに掘り下げていく。
This article is intended solely to explore how to understand and navigate the categories of Japanese alcohol as cultural and educational information, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเชิงความรู้เกี่ยวกับการทำความเข้าใจและจำแนกประเภทของเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ญี่ปุ่น เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ
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