Bacchus
LINE

Blog

「ブリュット」はどこまで辛口か|シャンパーニュのラベルが示す甘さの幅

漆塗りの台の上で、白い砂糖の山が少しずつ高くなる六つの磁器の鉢と、緑のぶどうの房、白いチョークの石を描いた浮世絵風イラスト

シャンパーニュのラベルには、「Brut(ブリュット)」「Extra Brut(エクストラ・ブリュット)」「Brut Nature(ブリュット・ナチュール)」といった言葉が使われている。いずれも辛口を示す言葉だ。一方、「Extra Dry(エクストラ・ドライ)」は、名前の印象に反してブリュットより甘い区分である。名前の印象と中身は、必ずしも一致しない。

米国のある酒類専門誌が、この「ブリュット」という言葉を改めて取り上げた。「Brut」は、フランス語で「生の」「手を加えていない」といった意味を持つ言葉である。同誌が紹介した、シャンパーニュ業界団体の米国窓口で教育を担当する人物によれば、シャンパーニュの9割以上がブリュットに当たる。最もよく目にするこの言葉は、実際には何を示しているのか。答えは「甘さの上限」である。

1|ブリュットは「12グラム未満」という上限

スパークリングワインの甘さの表示区分は、EUの規則に基づき、糖分の量によって決められている。ブリュットは、1リットルあたりの糖分が12グラム未満のものを指す。750mlの瓶に換算すると、9グラム未満にあたる。

区分は次のとおりである(いずれも1リットルあたりの糖分)。

  • Brut Nature:3グラム未満、かつ二次発酵の後に糖分を加えていないもの
  • Extra Brut:0〜6グラム
  • Brut:12グラム未満
  • Extra Dry:12〜17グラム
  • Sec:17〜32グラム
  • Demi-Sec:32〜50グラム
  • Doux:50グラム超

この一覧で目を引くのは、上の三つの区分で糖分量の条件が一部重なっていることだ。ただし、Brut Natureには糖分を加えていないという追加の条件がある。1リットルあたりの糖分が5グラムのシャンパーニュは、Extra BrutともBrutとも名乗れる。規則は、二つの区分に当てはまる場合はどちらか一つを選ぶよう定めている。どの言葉を選ぶかは造り手の判断である。ブリュットという表示は、1リットルあたりの糖分が12グラム未満であることを示すが、その内側のどこに位置するかまでは示さない。

2|甘さを決めるのは仕上げの工程

では、その糖分はどこから来るのか。シャンパーニュは、瓶の中で二度目の発酵を行って泡を生む。発酵を終えた酵母の澱を取り除いた後、栓をする直前に、砂糖を溶かしたワインを加える。この工程が「ドサージュ」である。シャンパーニュの生産者団体によれば、ブリュットのドサージュで加える液量の目安は、750mlの瓶あたりおよそ1センチリットル(10ml)だ。

完成したワインの糖分は、発酵の後に残った糖と、ドサージュで加えた糖の合計で決まる。ドサージュで加える糖分の量は、使用する原酒の状態や、目指す味わいによっても左右される。

3|同じ造り手が選んだ二つの言葉

Bacchus Globalが取り扱う、シャンパーニュ生産者ブルーノ・パイヤールの2銘柄は、この表示の幅を具体的に示している。

「BRUNO PAILLARD Première Cuvée Extra-Brut M.V.」のうち、2024年1月にデゴルジュマン(澱抜き)を行ったロットでは、ドサージュによる糖分の添加量が1リットルあたり5.4グラムと記録されている。数値だけを見れば、ブリュットを名乗ることもできる範囲である。メゾンは、より範囲の狭い「Extra Brut」を表示している。

「BRUNO PAILLARD Dosage Zero M.V.」は、ドサージュを行わないBrut Natureである。ブルーノ・パイヤールは1990年代の初めにドサージュなしのシャンパーニュを試作したが、仕上がりが飲み手にとって親しみにくいものだと判断し、発売を見送った。その後、2008年にこの銘柄専用のリザーブワイン(過去の年のワインを蓄えたもの)のストックを新たに設け、2018年に発売した。本人は、味わいが攻撃的な印象にならないよう設計したと説明している。

This illustration supplements the product information and is not a photograph of the actual product. Details such as the bottle’s shape, colour and label may differ from the actual product. This page is provided for informational purposes only and is not intended to encourage the purchase or consumption of alcoholic beverages.

4|ラベルの言葉は「幅」で読む

「ブリュット」は、辛口の度合いを一語で言い切る言葉ではない。12グラム未満という上限を示すものであり、より狭い区分が選ばれていれば、糖分量の範囲をさらに絞り込める。ラベルにExtra BrutやBrut Natureといった区分が書かれていれば、糖分量がブリュットの範囲内のどこに位置するかを知る手がかりになる。ラベルの表記は、甘さを特定の一点で示すものではなく、糖分量の「範囲」を示すものとして読むべきだ。


This article explains Champagne sweetness labelling, using factual information on Champagne Bruno Paillard as examples. It is intended for educational and cultural information and does not aim to promote or encourage the purchase or consumption of alcohol. Intended for readers aged 20 and over.

บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่ออธิบายการระบุระดับความหวานบนฉลากแชมเปญ โดยใช้ข้อมูลข้อเท็จจริงของ Champagne Bruno Paillard เป็นตัวอย่าง เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป

Discover the culture behind every bottle

We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.

เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น

Follow on Instagram Facebook

Age Verification

This website contains information about alcoholic beverages and is intended for audiences aged 20 and above. Please confirm your age to continue.