Bacchus
LINE

Blog

11月の第3木曜日|ボジョレー・ヌーヴォーと季節を知らせる日付

フランスのブドウ畑と日本の稲田を川でつないだ、秋の季節を対比する空想の浮世絵風風景

2026年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、11月19日(木)。10月17日現在、あと33日となった。フランスの一地方で造られる新酒に、毎年同じ曜日が結び付いている。収穫の知らせを、暦の上でも共有できる仕組みだ。

日本酒も扱うBacchus Globalでは、ボジョレー・ヌーヴォーを取り扱っていない。今回は季節の話題として、この日付が持つ意味を考えてみたい。新酒そのものを知るだけでなく、なぜ決まった日に話題が集まるのか。その背景をたどると、産地と遠く離れた場所にも季節を伝える工夫が見えてくる。

日付が決まると、産地の話を共有できる

ボジョレー・ヌーヴォーは、フランスのボジョレー地方で、その年に収穫したガメイ種のブドウから造る新酒である。「ヌーヴォー」は、フランス語で「新しい」という意味だ。この新酒は、毎年の収穫とワイン造りを知らせる役割を担っている。

現在の「11月の第3木曜日」という解禁日は、1985年に定められた。それ以前の11月15日という日付から、毎年同じ曜日を目印にする形へ変わった。産地の歴史をたどると、この変更は流通を進めやすくするためのものだったことが分かる。今では新酒を語る際の、共通の目印にもなっている。

日本とフランスでは時差があるため、解禁を迎える時刻は異なる。それでも「11月の第3木曜日」という日付は共有できる。離れた国でも、収穫の話を始める時期をそろえられるのだ。

日付があらかじめ決まっていれば、産地を紹介する記事や、飲食店での説明の準備も進めやすい。年ごとに変わるブドウの出来と、毎年繰り返される日程。その二つが重なることで、新酒の到来が季節の話題になるのだろう。

今年の収穫を知らせる酒、夏を越した酒

醸造では、房ごとのブドウをタンクに入れるセミ・マセラシオン・カルボニックなどの方法が使われる。これは、果汁で進む酵母の発酵と、酸素の少ない環境で粒の内部に起きる変化を組み合わせる方法だ。ヌーヴォーでは、ブドウを漬け込む期間を短くし、果実の香りを生かしながら渋みの抽出を抑える。こうした造りを経て、収穫後の比較的早い段階に出荷される。

ここで日本の秋の酒に目を向けると、季節の伝え方の違いが見えてくる。「ひやおろし」は一般に、冬から春に造った酒を一度「火入れ(加熱処理)」して貯蔵し、夏を越したあと、出荷前の二度目の火入れをせずに秋に送り出す酒だ。

ヌーヴォーがその年のブドウの収穫を知らせるのに対し、ひやおろしは貯蔵を経た酒の出荷時期を知らせる。同じ秋に話題になっても、片方は収穫からの短い時間、もう片方は夏を越す時間と結び付いている。「季節の酒」という呼び方だけでは、この違いは見えにくい。

何を原料にし、いつ造り、どのような時間を経て届けるのか。その過程を知ることで、季節という言葉が具体的になる。

バンコクでは、日付の背景まで伝える

日本では、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は秋の恒例の話題として広く親しまれている。一方、タイでは日本ほど解禁日への関心は高くない。同じ日付を共有していても、季節の話題としての受け止められ方には違いがある。

日本やフランスと気候が異なるタイで季節の話題を伝えるなら、月の名前に加え、産地で何が起きたかを添えたい。「11月の新酒」にはブドウの収穫があり、「秋のひやおろし」には夏のあいだの貯蔵がある。現地の季節を経験していなくても、造り手の仕事から時期の意味を理解できる。

飲食店の仕入れ担当者にとっては、解禁日と入荷日を分けて考える視点も役立つ。たとえば、解禁日が11月19日でも、それだけでバンコクの各店舗への到着日が決まるわけではない。販売を始められる日と、輸送を経て店に届く日は、異なる情報である。

季節を知らせる共通の日付がある一方で、原料の収穫や醸造、貯蔵には、それぞれの土地と造り手の時間がある。11月の第3木曜日は、その背景を知る入口だ。暦に印を付けるだけでなく、その日が何を知らせているのかまでたどると、遠い産地の季節も少し身近になる。


This article presents the seasonal and cultural background of Beaujolais Nouveau and Japanese autumn sake for educational purposes. Bacchus Global does not carry Beaujolais Nouveau. It does not promote the purchase or consumption of alcohol. Intended for readers aged 20 and over.

บทความนี้นำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับฤดูกาลและวัฒนธรรมของโบโจเลส์ นูโว และสาเกญี่ปุ่นในฤดูใบไม้ร่วงเพื่อการศึกษา Bacchus Global ไม่ได้จำหน่ายโบโจเลส์ นูโว บทความนี้มิได้มีเจตนาส่งเสริมการซื้อหรือการบริโภคเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้อ่านอายุ 20 ปีขึ้นไป

Discover the culture behind every bottle

We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.

เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น

Follow on Instagram Facebook

Age Verification

This website contains information about alcoholic beverages and is intended for audiences aged 20 and above. Please confirm your age to continue.