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添える酒から、土台の酒へ

Royal Combierとシャルトリューズの構成を比べて読む

国際バーテンダー協会(IBA)が定めるマルガリータの標準レシピは、テキーラ50ml、トリプルセック20ml、ライム果汁15mlである。オレンジのリキュールであるトリプルセックは、テキーラより少ない量で配合されている。

This illustration supplements the product information and is not a photograph of the actual product. Details such as the bottle’s shape, colour and label may differ from the actual product. This page is provided for informational purposes only and is not intended to encourage the purchase or consumption of alcoholic beverages.

ところが、フランスのリキュールRoyal Combier(ロイヤル・コンビエ)の裏ラベルに印刷された「Royal Margarita」のレシピは、Royal Combier 4cl、テキーラ2cl、ライム果汁1cl(1clは10ml)という配合だ。リキュールとテキーラの使用量の多寡が逆転し、リキュールの使用量が最も多くなっている。標準の配合では少ない量で使われるリキュールが、なぜ配合の中心を担えるのか。その手がかりは、この一本の組み立てにある。

二つのリキュールとコニャックを重ねた一本

リキュールは一般に、蒸留酒に果実や植物の香りを移し、甘みを加えて造る。Royal Combierは、別々の製品として造られていた二つのリキュールとコニャックを組み合わせている。

造り手は、フランス・ロワール地方の町ソミュールにあるDistillerie Combier(コンビエ蒸留所)である。同社の年表によると、1834年には、菓子店の奥に置かれた蒸留器で、オレンジを使った無色透明のリキュールの製造が始まった。現在のL’Original Combierである。1852年には、約15種類のスパイスなどの植物素材を浸漬し、蒸留して造るリキュール、Élixir Combierが加わった。

1920年、Combierはこの二本にコニャックを合わせ、さらにスパイスの香りを抽出してRoyal Combierを生み出した。コニャックは、フランス南西部のコニャック地方でブドウから造ったワインを蒸留し、オーク樽で熟成させたブランデーである。Royal Combierのアルコール度数は38%。三つの酒の比率と、コニャックの熟成年数や等級は公表されていない。

公式レシピに見る「土台」の使い方

Royal Combierを配合の中心に置く使い方は、Combierが公式サイトで紹介するカクテルのレシピにも見られる。

  • Royal Sureau|Royal Combier 4cl、ジン2cl、レモン果汁3cl、エルダーフラワーのシロップ1cl
  • Epice Royal|Royal Combier 4cl、キャラウェイのリキュール(キュンメル)2cl、レモン果汁3cl、栗のシロップ1cl

どちらもRoyal Combierが最も多く、ジンやキュンメルは、Royal Combierの半分の量で配合されている。いずれも材料は四つで、レモン果汁の酸味と少量のシロップの甘みを組み合わせる構成が共通している。

一方で、Royal Combierを配合の中心に置かない使い方もある。米国の輸入元は、オレンジリキュールの代わりにRoyal Combierを使い、スパイス由来の香りを重ねる方法や、仕上げに少量を浮かべる方法を紹介している。

シャルトリューズとの違い

2011年の米国の酒類ブログには、Royal Combierを「グラン・マルニエとイエロー・シャルトリューズの組み合わせ」にたとえる一文がある。シャルトリューズも、同じフランスのリキュールである。どちらも植物由来の香りを持つリキュールだが、組み立ては大きく異なる。

シャルトリューズは、カルトジオ会の修道士が造るリキュールである。造り手の説明によると、1605年に修道会へ渡された写本を起点とし、1840年にグリーンとイエローの二種類が生まれた。原材料はアルコール、砂糖、水と、花・樹皮・根・スパイスなど130種類の植物素材で、色は植物に由来する。

公開されている構成を基準にすると、両者の違いは次の三点に整理できる。

  • 香りの中心|Royal Combierはオレンジを軸とし、シャルトリューズは多種類の植物素材による香りを特徴とする
  • 原材料の構成|Royal Combierは二つの既存のリキュールとコニャックを組み合わせる。一方、シャルトリューズの公式原材料表示には、コニャックのような酒類は個別に記載されていない
  • アルコール度数|Royal Combierは38%。シャルトリューズはイエローが43%、グリーンが55%

ここで取り上げたカクテルのレシピにも、配合上の役割の違いが見られる。IBAの標準レシピ「ラスト・ワード」では、グリーン・シャルトリューズは、ジン、マラスキーノ、ライム果汁とともに、各22.5mlずつ配合される。本稿で取り上げた二つの公式レシピとラベルのRoyal Margaritaでは、Royal Combierが最も多い材料として配合の中心に置かれている。

土台を重ねた酒が、次の土台になる

1920年、Combierは既存の二つのリキュールとコニャックを土台に、新たな一本を造った。公式レシピでは、その一本が今度はカクテルの土台になっている。植物由来の香りという共通点でシャルトリューズと並べると、Royal Combierが、オレンジリキュール、Élixir Combier、コニャックを組み合わせて造られた酒であるという特徴が、より明確になる。


This article is intended solely to explore the blending craftsmanship and cultural heritage of Distillerie Combier and the Royal Combier brand, and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับศิลปะการผสมผสานและมรดกทางวัฒนธรรมของ Distillerie Combier และแบรนด์ Royal Combier เท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ

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