Bacchus
LINE

Blog

オーガニックワインが「ニッチ」を卒業する

2026年、市場が告げる三つの潮流

SNS上でのオーガニックワインに関する言及が、前年比150%増となっている。食と飲料のデータ分析プラットフォーム「Tastewise」が報告したこの数字は、単なる話題づくりではない。オーガニックワインが、長年の「意識高い系の選択肢」という位置づけから、より広い飲み手に届くカテゴリーへと移行しつつある構造変化を示している。

「全体縮小・オーガニック成長」という非対称性

ワイン市場全体が量的な成熟期を迎えるなか、オーガニックワインだけは別の動きを見せている。同レポートによれば、フランスでは2023年、ワイン消費全体が縮小するなかで、オーガニックワイン市場は6%の成長を記録したという。

Tastewiseによれば、世界のオーガニックワイン市場は2030年までに現在の約3倍の規模に達すると予測される。この数字が意味するのは、単なる嗜好の変化ではない。「全体が縮む市場で、特定のセグメントだけが拡大する」という構造的な分化の始まりである。プレミアムワインやオーガニックワインが値崩れを防ぐ要因となり、差別化の軸となるという世界市場の動きと、この潮流は同じ文脈にある。

三つの軸:誰が、どこで、何を選ぶか

世代が動かす

Tastewiseによれば、オーガニック製品の購入者のうち約52%をミレニアル世代が占めるという。さらに同レポートでは、ミレニアル世代とZ世代の約60%が、環境に配慮した製品に対しては追加料金を支払う意思があると報告されている。

「安いから選ぶ」のではなく、「価値観に合うから選ぶ」。この購買動機の変化が、オーガニックワインの需要を構造的に下支えしている。価格競争から価値競争へという転換は、ワインだけの話ではなく、嗜好飲料全体が直面している市場の地殻変動である。

産地が語るテロワールの革新

Tastewiseが引用している資料によれば、カリフォルニア州内で有機認証を受けたブドウ畑のうち、約25%がナパ・ヴァレーに集中しているという。ナパといえば、長らく慣行農法による大規模なワイン生産と高品質ワインを両立させてきた産地だ。そこで有機栽培の存在感が高まりつつあるという事実は、「オーガニックは小さな農家のもの」という固定観念を静かに書き換えている。

フランスではビオディナミ農法が広がり、スペインやイタリアの地中海性気候の産地でも有機栽培への転換が加速している。いずれも同じ方向を指している。テロワールの表現手段として、有機農業が再評価されているのだ。

何を選ぶか:新しいフォーマットの登場

Tastewiseが注目する2026年のトレンドとして、オーガニック・スパークリングワイン(とくにカリフォルニア産)、缶入りオーガニックワイン、有機認証付きのオーガニック・ロゼが挙げられている。酸化防止剤(亜硫酸塩/SO₂)無添加のワインや、ナチュラルワインとの接近も進んでいる。

この多様化は、「オーガニックは重くて難しい」というイメージからの脱却を意味する。泡・ロゼといったスタイルや、缶入りといった容器の多様化が、これまでオーガニックワインに接点のなかった層への入口を広げていく。

課題が生む、語りの余地

成長の陰には、いくつかの構造的な課題も存在する。認証基準が国や地域によって異なること、手作業中心の農法によるコスト増、消費者への情報提供の不足などがその例だ。Tastewiseも、消費者がオーガニックワインとナチュラルワインの違いを正確に理解していないことを課題として挙げている。

だからこそ、語り手の役割が重要になる。造り手の哲学、土地との関係、認証が意味するもの。これらを丁寧に伝えられる担い手が、消費者の信頼を得やすい立場にある。

バンコクで問われる、次の言葉

バンコクの食シーンでも、プレミアム化と持続可能性への関心は確実に高まっている。ファインダイニングやホテルのF&Bプログラムにおいて、生産背景を語れる飲料は差別化の要素として機能しつつある。

オーガニックワインの潮流は、「何が入っていないか」ではなく、「どこから来たのか」「誰が、どのような哲学で造ったのか」を語る文化への移行を示している。そのような語りの文化は、ワインに限らず、発酵飲料全体が向かう先でもあるだろう。


This article is intended solely to explore cultural and market trends in the organic wine industry and does not aim to promote or encourage the consumption of alcohol. / บทความนี้จัดทำขึ้นเพื่อนำเสนอข้อมูลเกี่ยวกับแนวโน้มทางวัฒนธรรมและตลาดในอุตสาหกรรมไวน์ออร์แกนิกเท่านั้น มิได้มีเจตนาเพื่อส่งเสริมหรือโฆษณาเครื่องดื่มแอลกอฮอล์ สำหรับผู้มีอายุ 20 ปีขึ้นไป โปรดดื่มอย่างรับผิดชอบ


“ボルドーのワインが苦しいのは、不景気のせいではなかった” / “縮むワインの世界で、価値はどこへ向かうのか” / “気候変動がワインの世界地図を書き換える──伝統産地の危機と「北方シフト」が問い直すテロワールの意味” / “「オーガニック」と名乗るまでに三年|ワインのラベルが背負っている時間”

Discover the culture behind every bottle

We share brewery stories, tasting notes and the craft of koji & fermentation — for educational and cultural purposes only.

เราถ่ายทอดเรื่องราวจากผู้ผลิต บันทึกรสชาติ และศาสตร์แห่งโคจิและการหมัก — เพื่อการศึกษาและวัฒนธรรมเท่านั้น

Follow on Instagram
Facebook

Age Verification

This website contains information about alcoholic beverages and is intended for audiences aged 20 and above. Please confirm your age to continue.