
田中六五
糸島の田んぼで育った山田錦と、白糸の滝の伏流水。米の風味を残す65%精米と、蔵の全量を担うハネ木搾りから生まれる、白糸酒造の定番純米酒。

糸島の米を、ハネ木で静かに搾る
蔵を囲む糸島の田んぼで育てた山田錦を100%使用し、65%まで磨いて醸す純米酒です。仕込み水には、名勝・白糸の滝へ連なる伏流水を用います。
上槽は、樫の梁と石の重みを使う伝統的なハネ木搾り。強い力で一気に搾らず、時間をかけて圧を加えることで、米の旨味を残しながら端正な輪郭へ整えます。華美に寄せず、食卓に静かに寄り添う白糸酒造の定番です。
炊きたての米、穏やかな果実、端正なキレ

炊きたてのご飯と麹を思わせる穏やかな香りに、控えめなバナナのニュアンス。口当たりには米の旨味と酸がほどよく広がり、軽やかな苦味が輪郭を与えます。やわらかな質感を持ちながら、後口はすっと端正に切れ、料理の余韻を妨げません。
12〜18℃を目安に、白ワイングラスまたは小ぶりの酒器で。
1855年、糸島の田んぼの中で
白糸酒造は1855年、福岡県糸島市に創業しました。糸島産山田錦と白糸の滝の伏流水を軸に、蔵の酒すべてを伝統的なハネ木搾りで仕上げています。
8代目・田中克典氏は佐賀の五町田酒造で学び、2009年に帰郷しました。「田中」は田んぼの中にある蔵、「六五」は師が醸した「東一」の66%精米から一を引いて受け継いだ名です。多様さを競うのではなく、長く変わらない定番を磨く「NormCore(究極の普通)」の思想を、この一本に映しています。
鋼のようなキレが、脂と旨味を受け止める
蔵元はこの酒について公式の料理ペアリングを示していません。ここでは、はね木搾りと精米歩合65%が生む、鋼線を思わせるキレと、しっかりとした旨味・酸という確認できている構造から、相性の方向を四つ挙げます。
参考資料の大越基裕著参考資料『ロジカルペアリング』は、酸味を差し込むことで和食の「旨味・塩味」バランスに新しい調和が生まれることを整理しています。この酒のしっかりとした酸と旨味も、同じ考え方で一皿に寄り添います。
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