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Domaine Lionnet:斜面を継ぐということ

コルナスの継承は、人の名だけではなく、古い樹、新しい植樹、そしてその間に重ねられた判断によって測られる。

2022年、LucasはDomaine Lionnetの仕事に専従するようになった。ドメーヌの公式記録では、その合流と同じ時期に、同じ斜面でもう一つの静かな変化が起きている。Chaillotの拡張区画に、2022年と2023年、苗木が植えられたのだ。新しい世代が仕事に加わると同時に、新しい世代のブドウ樹が土地に加わった。

This illustration supplements the product information and is not a photograph of the actual product. Details such as the bottle’s shape, colour and label may differ from the actual product. This page is provided for informational purposes only and is not intended to encourage the purchase or consumption of alcoholic beverages.

この重なりは、コルナスでの家族の栽培史が1575年まで遡るドメーヌにとって意味を持つ。この土地を表すheroic viticulture、困難な斜面に向き合う栽培という言葉は、急な段々畑で必要となる労力をよく表す。けれども、より深い物語は劇的な逸話ではない。約4.5ヘクタールの畑を過去のまま凍結させず、次へ渡すための判断にある。

記録に残る人々の名

家族の記録は1575年という長い時間から始まるが、近代の継承は具体的な名で語ることができる。Corinneの祖父Michel、その後を継いだ父Pierre。2003年にはCorinne Lionnetと夫Ludovic Izerableが家族のドメーヌを引き継いだ。2022年ヴィンテージからは、ブドウ栽培・醸造の課程とDomaine Jean-Louis Chaveでの2年間の実務研修を終えた息子Lucasが専従で加わった。

世紀ごとに架空の英雄を置く必要はない。この記録の強さは、いまに続く引き継ぎが具体的であることにある。それぞれが、誰かの時間によって形づくられた樹を受け取り、何を残し、何を変えるべきかを判断してきた。

由来を匿名化させない村

コルナスは、産地としての範囲がきわめて明確だ。この統制原産地呼称が対象とするのは、Syrahだけで造る非発泡性の赤ワインであり、収穫、醸造、熟成は小さなCornas村の中で行われる。公式規定は手摘みを義務づけ、斜面を支える石垣、段々畑などの構造物を保護している。

Domaine Lionnetの畑はCornasと近隣のChâteaubourgにまたがる。Cornasの区画は、日照方位や土壌の異なる細い土地に分かれている。この場所で手仕事は飾り文句ではない。ドメーヌと地域の観光資料は、斜面が許す場所では馬や小型のクローラーを使うと記している。仕事の規模を決めるのは、人と動物と段々畑が実際に運べる量なのだ。

コルナスの急な石積みの段々畑で作業する人と馬を描いたスケッチ
コルナスの細い段々畑では、斜面そのものが仕事の寸法を決める。

継承には変化も含まれる

CorinneとLudovicが2003年に引き継ぐと、ドメーヌは直ちに環境を中心に置く方針を採ったという。2009年にはEcocertの有機認証を取得した。この認証は畑に関するものだ。セラーでの判断には、それとは別の、同じように具体的な記録がある。

家族はMichelのセラーを改修し、温度と湿度を管理できる120平方メートルの第2セラーを加えた。新樽は使わない。赤ワインは全房と自然酵母で始まり、醸造用の添加物を加えず、使い込まれた600リットルのdemi-muidで熟成する。ドメーヌによれば、瓶詰めは各ヴィンテージで一度だけ行い、清澄も濾過も行わない。

これらは、16世紀をそのまま繰り返す選択ではない。古い道具や方法を残す一方で、ゆっくり進む工程を守るために現代的な管理も用いる。ここでの連続性は、その両方から組み立てられている。

コルナスの小さなセラーにある古い木製の垂直式圧搾機と使い込まれたdemi-muidを描いたスケッチ
丁寧に更新されたセラーには、古い垂直式圧搾機と使い込まれた樽も残る。

誰かの未来のために植える

ドメーヌの畑図では、樹齢を通して継承が見える。Combesには樹齢95年とされる区画がある。Chaillotには55年の区画がある。Pied la Vigneでは60年と70年の樹に、2017年に植えた若い区画が加わっている。

同じ畑図は、成熟した結果の一部を未来の人が受け取る判断も記録する。Chaillotの拡張区画は2022年と2023年に植えられた。Châtaignierを0.3ヘクタール拡張するBouchardeauは、2024年に植えられた。受け継ぐ畑は古樹の博物館ではない。今日の姿からは将来をまだ読み切れない若木も、そこに含まれる。

Lucasがドメーヌに入り、新しい樹が斜面に入った。この時期の重なりこそ、本章を最も端的に示す風景だ。二つの出来事が互いを証明するわけではない。しかし、どちらも現在の世代に対して、評価されるのが先になる仕事を求めている。

Terre Brûléeは記念碑ではなくアッサンブラージュ

ドメーヌの歴史的なCornasキュヴェ、Terre Brûléeは、この考え方を具体的に見せる。単一区画だけの声として紹介されるワインではない。Domaine Lionnetは、Pied la Vigne、Mazard、Combe、Chaillotの果実を組み合わせる。公式説明ではSyrah 100%、全房、樹齢55〜95年とされている。

関連するDOMAINE LIONNET CORNAS Terre Brulee 2022の商品情報は、Bacchus Globalが扱うキュヴェを記録している。ドメーヌの物語の一部として読むなら、その意味は組み合わせにある。四つの土地と複数の樹齢が、出発点を消すことなく一本にまとめられる。

DOMAINE LIONNET CORNAS Terre Brulee 2022のボトルスケッチ
DOMAINE LIONNET CORNAS Terre Brulee 2022

Patrick Baudouinの物語は、同じ問いの別の形を扱っている。受け継いだ土地へ戻ることは、過去を懐かしむ姿勢ではなく、どのように能動的な判断になり得るのか。

斜面を継ぐとは、二つの安易な方向を避けることだ。一つは凍結すること、もう一つは消し去ること。Domaine Lionnetはどちらも選ばない。古樹を守り、新しい樹を植え、厳しい手仕事を続け、セラーを更新し、次の人が入る場所をつくる。1575年の意味は、何も変わらなかったことではない。何を次へ渡すかを人々が判断し続けたから、仕事が続いたということにある。


出典:本記事は、Bacchus Globalの特集A gem from the northern Rhône: Domaine LIONNET, Cornasをもとに再構成した。ドメーヌの歴史、畑、セラー、ワインに関する事実は、Domaine Lionnetの歴史、畑、セラー、ワインの各公式ページで再確認した。原産地呼称の事実は、AOC Cornasの公式規定概要で確認した。

本記事は、生産者の歴史、ブドウ畑での仕事、醸造上の判断を教育・文化目的で紹介するものであり、酒類の広告、購入または消費の促進を意図していない。20歳以上の読者を対象としている。

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